学級旗を作成する中1生。意見を出し合い、クラス対抗の学級旗発表コンテストを行う。「クラスメートとの距離が縮まるだけでなく、団結力も養われます」(森先生)
合宿の最後には、班ごとに昼食のカレー作りに挑戦。このころには中1生も周囲とすっかり打ち解け、楽しそうに取り組む。みんなで協力して作ったカレーは、味わいも格別!
合宿中、下級生の面倒をみるのも上級生の役割。「孤立する子がいないように、自分たちから話しかけるように心がけました」(生徒会副会長・Oさん)「班の下級生の名前と顔をすぐに覚えて、名前で呼ぶようにしました」(生徒会・Rさん)
各プログラムの司会をはじめ、この合宿の中心として活動した生徒会メンバー。学校やクラブの紹介も上級生が担当。準備期間を含めて、充実した2日間をつくり上げた。「みんな昨年、一昨年の先輩の姿を見てするべきことを理解していますし、私たち教員は見守るだけです」(森先生)
学校生活紹介では、テストの受け方、職員室の入り方やあいさつなどのルールも教える。中1生に教えることで、上級生も正しい行動を再確認できるという。中1生を飽きさせないように、ポスター表示や寸劇などさまざまな工夫を凝らす。
1年間さまざまな行事においてこの班で行動をともにするため、部活動に入っていない生徒でも先輩・後輩の関係を築くことができる。
クラブ紹介では各クラブが趣向をこらした演出で新入生に魅力を伝える。「中1生にすごく喜んでもらえ、手応えを感じました」(生徒会会長・Oくん)
学校生活の紹介では、身だしなみや、正しい制服の着こなしもレクチャーする。「社会ではさまざまな場所でプレゼンテーションの機会がありますが、その練習も兼ねています」(森先生)
行事の中心となるのが、生徒会のメンバーです。「準備段階から、全員の見本となる行動を心がけました。自分も多くを学びました」(生徒会会長・Oくん)
「しっかりと下級生を引っ張ることができて、自信になりました」
(生徒会副会長・Oさん) と、責任感をもって取り組むとともに、自身の成長も実感したようです。「この合宿で、学年を越えた絆が生まれます。1年間この班でさまざまな活動をします。特に体育祭は盛り上がります」(森先生)
先輩の姿を見た中1生も、来年は後輩を導く立場に。そうして脈々と、同校の温かな校風が受け継がれていくのです。
今年4月に『、常翔啓光クライミングウォール』が完成しました。国内初となるリード壁、ボルダリング壁、スピード壁が一体となった国際基準の公式ウォール。今後は、登山やスポーツクライミングにはげむワンダーフォーゲル部の練習だけでなく、さまざまな用途での利用を考えています。