校門をくぐると、生徒たちが「おはようございます!」と元気な声でお出迎え。来校者一人ひとりの目を見て、笑顔で案内する姿が印象的。
オープニングに登場したのは、創設50年、高い実績を誇る『ギターマンドリン部』。全国コンクールの曲目でもある『英雄葬送曲』を披露した。その全国コンクールでは「優秀賞」を受賞。さらに「優秀賞」のなかでも特にすばらしいと評価された団体に授与される「振興会特別賞」も獲得した。
英語の授業体験では、ネイティブ教員とともに英語の発音練習にチャレンジ。英語に自信がなくても、コミュニケーションはできるということを、身をもって知る機会。
説明会終了後、国語・社会・数学・理科・英語・美術・家庭と全7教科の授業体験を実施。理科では「身近な化学現象」をテーマに、子どもたちがドライアイスを用いた実験に挑戦した。
書道部のテーマは「色紙を書こう!」。まずは書きたい言葉を選び、生徒によるお手本を見ながら半紙で練習。
写真部では、撮影に挑戦。校内をまわり、カメラの使い方などを生徒に教わった。
全国大会出場実績を持つ囲碁将棋部は、多くの子どもたちでにぎわった。体験とはいえ、皆の表情は真剣そのもの。心地よい緊張感が漂うなか、碁石や駒を打つ音が響く。
チームづくりのために毎年合宿を行っている女子バレーボール部。ゲーム形式のなかで子どもたちがアタックできる機会をつくるなど、部員たちの連携プレーが光った。
吹奏楽部では、トランペット、クラリネット、ホルン、木琴、鉄琴、ドラムなど、さまざまな楽器の演奏体験を実施。指導にあたったのは、もちろん各パートの生徒たち。「そうそう、その調子!」と表現力豊かな先輩を前に、子どもたちも楽しそう。
野球を楽しむこと、一生けんめいやることをモットーに掲げる軟式野球部。広々としたグラウンドでの守備練習に参加し、部員たちと一緒に汗を流した。
社会で活躍するリーダーの育成を目指す同校は、着実に学力を伸ばす独自のカリキュラム、本物に触れる体験を通して「学ぶ」「考える」「行動する」のサイクルを確立する環境教育をはじめとする多彩なプログラム、一人ひとりの可能性を引き出す細やかなバックアップの実践により、ここ数年で難関国公立大学合格者数を倍増させています。さらなる飛躍への期待が高まる同校のオープンスクールには毎年多くの受験生が参加します。2016年7月17日に開催されたオープンスクールを取材しました。
当日、際立っていたのは、受付や誘導、学校説明会のなかで行われた在校生インタビュー、学校案内、クラブ体験など、あらゆる場面で活躍している生徒たちの生き生きとした表情です。「雲雀丘のよさを感じてほしい」と、元気にあいさつをしたり、来校者に笑顔で声かけをしたり、受験生たちに積極的に話しかけたり、質問があれば臨機応変に対応したりと、一人ひとりが主体的に考え、行動する姿が随所で見られました。
同校ならではの穏やかな校風や伸び伸びとした雰囲気、一人ひとりが輝ける場であることを感じられる貴重な機会であることは、いうまでもありません。学校説明会の冒頭で校長先生が語った「人間力のある生徒を育てたい」という思いが確実に体現されていることを実感できる、意義深い一日となりました。 訪れた受験生も、中学生になった自分を想像できたはず。そのときに芽生えたワクワク感は、受験勉強に取り組むうえでの大きな原動力となることでしょう。