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進学通信No.67-神戸国際中学校・高等学校
14
6月
  • 進学通信No.67-神戸国際中学校・高等学校
  • 2017 . No.67 . PICK UP TOPIC . 神戸国際 . 進学通信 .
神戸国際
「今年は『OpenDoorstoBrightFuture』をテーマとして開催しました。いまの自分から一歩を踏み出し、未来への扉を開けてほしいという願いを込めています」(広報部長・猿丸義彦先生)

『フレンチリサイタル』の『イントゥ・ザ・ウッズ〜アリスと共に〜』。構想や台本作りは先生が6月頃から取り組んでいますが、出演者が決まるのは9月頃になります。出演者・観客、皆が楽しめるように、出演人数によってストーリーも変わってきます。

『英語オラトリカルコンテスト』ではネイティブ並みの発音と身振り手振りを交え、メリハリのある豊かな表現力でスピーチをする姿が印象的。

コンテスト後に、審査員から、参加者に向けてコメントが送られました。このコメントが、生徒たちの大きな励みになっています。

「審査基準は、中学生は発音、リズム、イントネーションと表現力。高校生は、これらに加えてスピーチ内容も審査の対象としています。客観的に審査するために、外部より審査員を招きます。今回は2人のネイティブ教員と神戸市立外国語大学教授が行います。このような取り組みを通して、グローバルな視点でものごとを見つめ、地球規模で解決すべき問題に取り組む力を持つ女性を育てていきたいと思います」(猿丸先生)

言葉は、その国を形づくっている文化や習慣と深い関わりを持っています。そのため、日本語を母国語としている私たちが外国語を学ぶとき、日本語にはない視点での言い回しに出会い、戸惑うことがあります。逆に、外国語にはない単語や言い回しが日本語にはあることを発見して驚くことも多々あります。つまり外国語を学ぶことは、その国の文化や習慣を学ぶことであり、自分が生まれ育った日本という国を再確認することでもあるといえます。

同校では、豊かな国際感覚を持った人物を育てることを目的として、英語とフランス語を必修科目としており、毎年、その成果を示す場として『英語オラトリカルコンテスト』と『フレンチリサイタル』を開催しています。

『英語オラトリカルコンテスト』は、中1から高2の全生徒を対象としています。中学生のレシテーションでは毎年、12月初旬に課題を発表し、授業で暗唱の練習を行って約1カ月後に選考会を実施し、各学年から代表者を決定します。高校生は11月末に希望者を募り、選考後、先生のアドバイスを受けながら、スピーチで何を伝えたいのか、原稿を自ら制作して暗記し、当日に備えます。

『フレンチリサイタル』も中1〜高2の全生徒から希望者を募ります。募集が始まるのは夏休み前。夏休み明けにオーディションを行って参加者を選考します。

2017年の『英語オラトリカルコンテスト』『フレンチリサイタル』は2月4日に開催されました。『英語オラトリカルコンテスト』の中学生部門の課題は、中1が『ピーターラビット』、中2は『ハイジ』。中1、中2とも物語の一部をしっかりと暗記し、みずみずしい感性で表情豊かに堂々と披露していました。中3の課題は『バラク・オバマ氏スピーチin広島』です。アメリカ大統領として初めて広島を訪問し、被爆地から全世界に向けて「核なき世界」を訴えたオバマ氏の感動的なスピーチを、言葉に抑揚をつけながら感情をこめて、一人ひとりに訴えかけるように力強くスピーチしました。

高校生部門では、留学を通じて自ら積極的に行動することで価値観が一変した体験や落語や風呂敷といった日本の文化を留学先で披露して喜ばれたこと、留学先での女性の社会進出の状況を目の当たりにして日本の現状を変える必要性を痛感したことなど、自らの体験で感じたことをネイティブスピーカーを思わせるすばらしい発音と表現力でスピーチしました。

『フレンチリサイタル』の今年の演目は『イントゥ・ザ・ウッズ〜アリスと共に〜』のスキット(寸劇)と、高2によるミュージカル『アナと雪の女王』のハイライトシーン。フランス語は、英語に比べてなじみの少ない言語です。そのため演目は、誰もが知っている物語や登場するキャラクターの動きで理解できるストーリーであることを基本に決定しています。『イントゥ・ザ・ウッズ〜アリスと共に〜』は、赤ずきんちゃんやシンデレラの物語に、不思議の国のアリスが登場するという独自の設定で脚本を制作。生徒たちは、おとぎ話の主人公になりきって活き活きと演じました。

ミュージカル部門の『アナと雪の女王』ではテーマ曲「ありのままで」を印象的に用いたハイライトシーンをピックアップし、フランス語でみごとに歌い上げました。

ラストは『英語モデルスピーチ』です。校外のスピーチコンテストなどで入賞を果たした6名の生徒がスピーチを行い、その実力を披露します。

そしていよいよ表彰式です。中1から中3までは優勝と準優勝を各1名、高1・高2では各学年で優勝者1名が選ばれ、受賞者には大きな拍手が巻き起こりました。

ステージに立った生徒たちは、課題を克服し、一つの成果を挙げたことで大きな自信を持ちます。その自信は「校外のコンテストにチャレンジしたい」「もっといろいろなことをしてみたい」というさらなる意欲に変わります。

同校のこの取り組みは、異文化に触れ、親しむだけでなく、「読む」「聞く」「書く」「話す」といった外国語習得に必要な4技能を高めるのはもちろん、セリフやスピーチを覚えるために努力する大切さを学び、自ら行動すること、目標を持ち、やり遂げる素晴らしさを知る機会でもあります。そして、この晴れ舞台が、1つ上のステージへ、そして自らの未来へと続く第一歩であることを知るのです。

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