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進学通信No.66-小林聖心女子学院中学校・高等学校
26
5月
  • 進学通信No.66-小林聖心女子学院中学校・高等学校
  • 2016 . No.66 . 卒業生インタビュー . 小林聖心女子学院 . 進学通信 .
小林聖心女子学院
(左より)久留島梓先生、舟本美帆先生、西口晶子先生、柴山真木子先生
深く考え、その思考を表現する機会が散りばめられた学校生活

みなさんは小林聖心の卒業生であり、現在はここで教員を務めておられます。この学校の魅力はどのようなところにあると感じていらっしゃいますか?

久留島梓先生

中高一貫なので行事やクラブで活躍する先輩の姿を間近で見ることができ、自分も頑張ればこんなことができるようになるんだというあこがれを持って過ごせるところ。また、どの生徒にも活躍の場が与えられるところです。

柴山真木子先生

一人ひとりが学校生活のあらゆる場面で、多様な才能を発揮していますよね。

西口晶子先生

本校の生徒は一様におとなしいというイメージを持たれがちなんですが、とても個性豊かです。活動的な一面もあって、たとえば体育祭などの学校行事では、全員が全力投球します。これは、私が在校していた当時から変わっていません。

久留島梓先生

体育祭にはスポーツが苦手な生徒でも活躍できるような競技もありますし、バザーでは高校生全員が何らかの形でリーダーを務めることになります。そうした機会を通じて、仲間の新たな一面を知ることができました。

柴山真木子先生

だから自然と、人を多角的に見られるようになるんです。互いに理解を深めていくうちに、強い絆も生まれます。

舟本美帆先生

少人数制ということもあって、濃密な関係を築くことができました。私は一人黙々と絵を描いている生徒でしたが、それを認めてくれる仲間がいて、先生も伸び伸びと過ごさせてくれて、とても居心地がよかったことを覚えています。

西口晶子先生

そんな雰囲気だからこそ、自分が好きなこと、やりたいことを見つけられるし、その才能を生かして活躍することもできる。まさに、一人ひとりの個性を大事にし、伸ばせる学校だと思います。

学力を伸ばしていくうえでも、最高の環境と言えますね。

柴山真木子先生

私自身、高校受験がないというゆとりを生かし、話し合ったり、文章を書いたりすることにじっくりと取り組みました。そのことを通して、学びの根幹をなす思考力を磨くことができたと感じています。数学科の教員としても、テストは式を書かせることを重視して作成していますし、今も変わらず、考える機会を多く得られる学校だという自負があります。大学入試改革の話を聞いたときには、まさに本校の教育が生かされると感じたくらいです(笑)。

舟本美帆先生

在校当時からテストでは文章で答える問題が多く、単語を覚えているだけでは点は取れませんでした。ものごとを自分のなかで受け止め、考え、消化したうえで表現する必要があったんです。これは芸術表現にも言えることで、私は大学時代、ここで培った思考力、表現力をベースに制作活動を行ってきました。美術科の教員になってからも、単に表現するための技術を磨くだけではなく、「感じたことをどのような形で表現するのか」を考えさせるような課題を、試行錯誤しながら出しています。

西口晶子先生

私は、高校の英語のテストで「クリスマスに関するエピソードを書きなさい」という問題が出たこと、その回答としてサンタクロースに関する思い出を英文で書いたことを、今もはっきりと覚えています。限られた時間内で、英語で作文を書くのは難しかったですが、この体験が、「自分の考えを英語で表現することを重視する」という英語科教員としてのスタイルの原点となっています。

久留島梓先生

黙想会ノートなどを見返して思うのは、この学校で「人生をよりよく生きるとはどういうことか」といった問いを自分に投げかけ、考え、文章などで表現することを通じて、私自身が生きていくうえでの
“核”をつくることができたのだということです。すぐれた作文が掲載される『塔樹』という校内の文集を通して、多くの考え方に触れることができたことも、大きかったと感じています。

変わらず受け継がれる伝統を次代へとつなぐ一助となりたい

現在の母校を見て、感じていることは?

西口晶子先生

母校に戻ったのは高校卒業から20余年が経った頃でしたが、大事にしているもの、生徒のものごとに対する姿勢など学校の雰囲気が変わっていないことに驚きました。

久留島梓先生

特に、ものごとに対して誠実であること。生徒もその気持ちを大事にしていることが伝わってきます。

柴山真木子先生

互いに思いやるやさしい心を持っている人が多いところも変わっていません。日々の小さな積み重ねによって伝統や校風がつくられていくのだということを実感しているところです。

舟本美帆先生

その変わらない雰囲気のなかで、6年間を通じて成長を見守ることができるという、中高一貫校ならではの魅力をかみしめています。

教員として大事にされていることや目標・夢を教えてください。

舟本美帆先生

生徒がやりたいことや生徒自身の選択を否定しない教員でありたいと思います。私がそうしてもらったように、実現が難しいと思われることであっても、否定はせずに一緒に方法を考えていきたいと思います。

西口晶子先生

私は教員になる前、日本に来られた難民の支援に携わっていました。それができたのは、中高時代の奉仕活動などを通じて、社会には弱い立場に置かれている人がいることを知り、同じ立場に立って考える力を
身につけたからこそ。生徒たちにも、他者の立場に立って考える力を身につけてほしいと願っています。

久留島梓先生

常に心がけていることは、生徒を一人の人間として尊重することです。そうすることで、生徒のいろいろな面が見えてきます。国語科の教員として、できれば生徒たちには、さまざまな作家の作品に触れることを通じて、多種多様な捉え方・見方があることを学んでほしいですね。

柴山真木子先生

本校の特徴の一つとして、卒業生の進路が幅広いことが挙げられます。それは、この学校において、生徒のやりたいことや適性が尊重されていることの証。今後も実践し続けられるよう、多面的な視点で生徒一人ひとりの長所を見出せる教員であり続けたいと思います。

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