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進学通信No.66-常翔学園中学校・高等学校
23
5月
  • 進学通信No.66-常翔学園中学校・高等学校
  • 2016 . No.66 . アクティブラーニング . 常翔学園 . 進学通信 .
常翔学園
想像力や批判的思考力、問題解決能力、コミュニケーション力、情報リテラシーなど『21世紀型スキル』と呼ばれるこれらの力を、実社会と密接に関連づけながら伸ばす教育を実践しています。

アクティブラーニング』という概念が注目される以前から、課題解決型学習に力を入れてきた同校。その根底には、中高6年間の学びのゴールを大学進学ではなく、あくまでその先の社会人としての活躍を見すえる“人材育成”への一貫した教育理念があります。正解のない実社会において、主体的に自らの頭で考え、独自の発想で問題を解決に導く力を育む――そうした教育に注力してきたのです。

それを具現化したのが、生徒たち自らの体験・探究を軸として能動的に学びを深める『総合サイエンス』。地域フィールドワークに始まり、偉大な先人の人生を通して“生き方”を学ぶ『クエストエデュケーションプログラム』、高校からは『Joshoキャリアアップチャレンジ』として企業や行政とコラボレーションし、実社会でのリアルな課題解決に取り組みます。それらは同時にキャリア教育的側面を持ち、社会への当事者意識や夢・目標を育むきっかけとなっていくのです。

この日実施されたのは、中1が取り組む『旭区フィールドワーク』。同校の地元・大阪市旭区の協力のもと、地域にくり出して名所を実地調査しながらその魅力をまとめ、グループごとに1冊のパンフレットを制作し、プレゼンテーションします。

こうした独自のプログラムに加え、さらなる進化を生み出し始めているのが、ICTの導入です。校内にネットワーク環境を整備し、授業でタブレット端末の利用を開始しました。この日はタブレット導入後、初めてインターネットを使ったグループでの調べ学習の授業。生徒たちは目を輝かせながら調べた情報を互いに発表し合うなど、積極的に取り組んでいました。

「タブレットは即時性や携帯性に優れるため、調べた情報の共有や意思疎通がしやすい。個人作業が減るので、これからは議論する時間が増えると思います」

と、先生もさっそく手ごたえを感じているようです。

一般に“アクティブラーニング=調べ学習やディスカッション”と解釈されがちですが、“人に言われたから”調べたり討論したりするのは、本来はアクティブラーニングとは呼べません。本質は、そうした手段を通じて自ら知ろうとする思考力、つまり、能動的な学習姿勢にあります。同校では、いきいき学ぶ生徒の姿が、歴然とそれを物語っています。

未来を生きる子どもたちにICTで「変化への対応力」を

2017年度の新入生から、中学・高校とも「1人1台タブレット」体制を整える。今後は一般教科の授業にもICTを積極的に導入。自宅で基礎の予習を行い、授業で応用や探究系の学習を行う「反転授業」や、ネット電話アプリを使った英会話などにも取り組み、生徒たちの「発信力」を養っていく計画だ。
「今はまだタブレットの教育現場への導入も目新しさがあるかもしれません。しかし生徒たちは、タブレット以上に便利なツールが生まれる未来を生きていくのです。そうした変化に対応するという意味でも、ICT導入は本校が進めてきたアクティブラーニングになくてはならないものです(」高校教頭・田代浩和先生)

現地に足を運びながらリアルな課題をテーマに探究

『旭区フィールドワーク』では、地元ゆかりのスポットを生徒自らピックアップし、事前調査、現地調査をふまえて再調査、パンフレットとしてまとめてプレゼンテーション、という流れで学びを深めていく。大手スーパーマーケットの1号店(跡地)や重要な史跡などがあることを知り“知る喜び”に気づく生徒たち。中2になると、そこで得られた地域課題などをテーマに、町を活性化するための商品やサービス開発を考案。より深く発展的な学びへと接続する体系的カリキュラムが組まれている。
段階的な学びで実社会との関わりを深める

中1・中2で学んだ社会への興味・関心をステップに、中3になると今度は著名人から“生き方”を学ぶ『クエストエデュケーションプログラム』がスタート。日本経済新聞『私の履歴書』を題材に、起業家や企業のトップ、スポーツ選手などの人物探究を行い、それを題材にした『クエストカップ全国大会』にも出場している。さらに高校では企業への探究を深めるインターンとなり、有名企業から課される実際の課題解決にも挑戦する。
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