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進学通信No.64-大谷中・高等学校(京都)
21
5月
  • 進学通信No.64-大谷中・高等学校(京都)
  • 2016 . No.64 . 大谷 . 学校生活ハイライト . 進学通信 .

大谷中・高等学校(京都)
上『)沖縄平和祈念資料館』を訪れ、隣接する『平和の礎(いしじ)』で祈りを捧げた。礎には国籍や軍人・民間の区別なく、沖縄戦などで亡くなったすべての犠牲者の名前が刻まれており、命の尊さに差などないことを改めて知る。

右)南の島らしく、サンゴで風鈴を作った。その独特の澄んだ音色が特徴で、気持ちも涼やかに。
左)残波ビーチでバナナボート体験。沖縄は11月でもまだまだ海に入れることに感動!

自然洞窟を利用した戦時中の避難濠『ガマ』。ここで命を落とした人も数多くいるが、何より衝撃を受けたのはその暑さ。生徒たちも「ここにずっと隠れていないといけないなんて…」と驚きを隠せない。

沖縄戦史の悲劇として今も語り継がれるひめゆり学徒隊。証言と資料で彼女らの鎮魂と戦争の愚かさを訴える『平和祈念資料館』を見学。

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沖縄戦最大級の激戦地となった『嘉数高台』。また京都で学ぶ者として、戦没した京都出身者を慰霊する『京都の塔』にも祈りを捧げる。

事前学習で行うポスターセッション。沖縄の歴史、自然などあらゆる着眼点から、工夫のあとがにじむすばらしい力作が続出。

自律心を養うため、民泊にはあえて先生が同行しない。滞在中は、海に連れて行ってもらったり、農作業を手伝ったり、エイサーを見に行ったりと家庭ごとに自由だ。帰京後も民泊先の方と個人的交流を続ける生徒も少なくない。

3泊目は民泊体験。最初は緊張していた生徒たちも、沖縄の人々のあたたかさに触れ、すぐに打ち解けた。「おばあちゃんの家にきたみたい」という感想も。

2015年11月の秋晴れのもと、生徒たちを乗せた飛行機は南へ。中2生たちが待ちに待った『沖縄校外学習』のスタートです。いわゆる修学旅行の位置づけですが、同校では、中学は『校外学習』、高校では『研修旅行』という呼び方をします。

それは、単なる観光ではなく、きちんと学習目標を持った教育行為であるという考え方から。行先に沖縄を選んでいるのも、平和・文化・自然を同時に学ぶことができる場所だからです。もちろん、楽しむためのいくつかのアクティビティはありますが、大事なのは本やメディアから得る〝知識〟だけでなく〝現実〟を肌で感じ取ること。

独特の文化や自然を有しながら、日本で唯一の地上戦戦場となった沖縄。3泊4日の旅程の中で、生徒たちはさまざまな戦場史跡や施設を訪れます。事前学習にも力を入れており、6月下旬から9月までの長期間をかけて、自ら設定したテーマを研究。社会の授業ともリンクさせながら、基地問題や食文化など、学びを深めながら、その予備知識をもって〝現実〟と出会うのです。

実際に生徒たちからは「普天間基地が想像よりはるかに広かった」「ガマ(避難壕)の中は、思った以上に滑りやすくて暑く、とても長時間いられない」など、現地に行けばこその感想もたくさん聞かれます。

また、3泊のうち1泊は、民泊を取り入れているのも特徴。リアルな沖縄の文化や生活、人々の暮らしに触れ、こちらも実体験を通じて学びます。こうした実体験を重視した学習だからこそ、帰ってきてからの生徒の成長も大きいそうです。「なぜテロが起こるのか」「社会的な弱みをなくせばよいのではないか」といった、意識の高い意見も交わされるようになるそうです。楽しいだけで終わらない、知識だけでも終わらない。実体験をもって視野を広げる、それが大谷の『校外学習』なのです。

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