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進学通信No.64-帝塚山中学校・高等学校
16
5月
  • 進学通信No.64-帝塚山中学校・高等学校
  • 2016 . No.64 . 帝塚山 . 熱中!部活動 . 進学通信 .
帝塚山中学校・高等学校
FLL世界大会に参加した8名の中で、また、世界中から集まっ た116チームの中でも、最も多くの人々と交流したと言えるの が、チーム唯一の女性メンバーだった于 うさん。彼女がきっか けで、フランスチームとは国旗を交換するほど仲良くなった。

DATA

創部/200
年班員/約70名(2016年6月現在)
実績/
●FLL(ファーストレゴリーグ)2014…全国大会・トータルプレゼンテーション賞(プレゼン部門総合1位)2015…全国大会・審査員特別賞/世界大会・アントレプレナーシップ賞2016…世界大会出場
●RCJ(ロボカップジュニア)2010・2011・2013…世界大会出場
●WRO(ワールドロボットオリンピアード)2012…世界大会出場

FLLではロボット競技と“Trash Trek”をテーマに、ゴミに関する問題点や解決策の提案をプレゼンテーション。ロボット競技はミッションをクリアするごとに得点が加算されていく方式となっている。「練習で成功していたところも本番では失敗してしまい、くやしい思いをしました。次の大会には、もっと柔軟な発想で取り組みたい」(リーダー・大江くん)

現在、WROに向けての準備を始動させたところ。各チームでロボット製作、プログラミングなどを分担し、“テスト→課題発見→改良”というサイクルをくり返していく。「ロボット製作は、何回失敗しても再度トライすればいい。最大の意義は、そうやって“失敗の経験”を積み重ねられる点にあると感じています」(八尋先生)

審査員賞を獲得したものの、競技では思うような結果が得られずに終了したFLLの全国大会。世界大会までの約2カ月間で新たな戦略を練り、それに合わせてロボットの構造、プログラミングなどすべてを一から作り直した。「それでも上位チームとは大差があり、世界のレベルを肌で感じる貴重な機会となりました」と松岡くん。

RCJへの出場に向けてロボット作りに励む高校生チーム。既定のパーツではなく、自分たちで調達した部品を使って自由に製作できるのが魅力。「目標は世界大会」と意気込む

女子も増えつつあるロボット班。部内の大会では女子チームが1〜3位を獲得したそう。

ヨーロッパのFLL世界大会には、23万3000人を超える80以上の国・地域から選抜された116チームが参加。来場者は1500人以上にのぼった。同校チームは唯一の日本チームとして多くの人の注目を集め、現地のテレビ・ラジオ番組にも出演。

プレゼンテーションでは、奈良公園の鹿のフンをリサイクルしてガラスを作る取り組みを発表。ネイティブの先生の指導を受けたり、ラジオの英会話講座を聴いたり、奈良公園で外国人観光客にインタビューしたりと、日々磨いてきた英語力を発揮し、英語での質問にも応じた。

世界大会で積極的に国際交流を実践

『実験班』『天文班』『ロボット班』の3つからなる理科部。なかでもロボット班は新しく、創部9年目を迎えたばかりですが、数々の世界大会に出場した実績を誇ります。主な活動は、「ロボット大会」に出場すること、地域の小学生や中学1年生対象の「ロボット教室」、大学の先生をお招きしての講演や研究室・企業の見学による調べ学習の「探究」の3つになります。2016年5月には、『FLL(ファーストレゴリーグ)』世界大会への出場を果たしました。これにより『RCJ(ロボカップジュニア)』、『WRO(ワールドロボットオリンピアード)』を含む3つの国際的なロボット大会すべてにおいて、世界大会を経験したことになります。FLLで審査員特別賞にあたるアントレプレナーシップ賞を受賞した快挙も影響してか、今春に入部した中1生は30名超にのぼります。普段は週5日、大会前は日曜を含む毎日と、体育部さながらの活動日数。各種大会や目標に向けて、日々、ロボットの製作、動作テスト、修正をくり返しています。加えてFLL世界大会前、出場メンバーである中学生8名は、春休みから英語の特訓にも取り組みました。現地で英語の必要性を体感した生徒たちは、「英語の授業に臨む姿勢が変わった」「英語を学ぶのが楽しくなった」と、学ぶ意欲が高まっているようです。そして顧問の八尋博士先生は、「最大の収穫は、海外の人々や英語を使うことに対する心の壁が取り払われたことでしょう。最初は自信がなく話せずにいましたが、完璧ではなくてもいいと気づき、積極的に交流を楽しむようになりました。賞をいただけたのは、世界をより良いものにしようという大会の趣旨にも通じるそうした行動が評価されたからだと思います」と話します。人間的にも大きく成長を遂げた生徒たちの、今後の活躍が楽しみです。

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