卒業生(左より)…
松谷 恭太くん 京都大学・工学部
河野 健人くん 大阪大学・法学部
鳥居 真名さん 神戸大学・文学部
松田邦弘先生 (英語科)
辻 一成くん 神戸大学・工学部
先生や友だちとの思い出がいっぱい!
入学して、どんな学校だと思いましたか?
松谷くん 知り合いの在校生がいつも「先生と生徒の距離が近いよ」と言っていて、入学して納得しました。
河野くん 廊下で先生とすれ違うと「調子はどう?」と必ず聞いてくれるので、話や授業でわからなかったことを質問していました。
鳥居さん どんな質問にも先生はやさしくていねいに教えてくださり、学校に行くのが楽しくなりました。
学校生活の中で一番の思い出は何ですか?
鳥居さん コーラスコンクールです。毎年2~3カ月前から練習が始まり、私たちのクラスは5年連続優勝でした!コンクールを重ねるごとに団結力が強くなっていくのがわかりました。
松田先生 先生たちは舞台裏で聴いていたけど、君たちのクラスは鳥肌が立つほど上手かったよ!
松谷くん 僕は途中でコース変更して、しばらく新しいクラスになじめなかったけれど、文化祭で模擬店をすることでみんなと仲良くなれました。
辻くん 志望大学に合格したとき、ほとんど話をしたことのないクラスメートが「おめでとう」と言ってくれて、どこかで心が通じ合っていたんだとうれしかったです。
河野くん 5年生で生徒会の副会長をしたことも貴重な経験。東日本大震災があり、東北物産展をしたり、義援金を集めたりとボランティアに力を入れました。最後に校長室で生徒会のメンバーと記念撮影をしたとき、やり遂げたという達成感で感無量に。何かに貢献できる喜びを感じ、今は大学祭の実行委員として、当時の経験が生きています。
学校で思い出の場所はありますか?
河野くん 僕は図書室。初めて習った漢文にハマり、三国志や十八史略、史記など片っ端から読書。大学受験が近づくと自習室は僕の住み家! 専用のカップや飲み物を持ち込んで、早朝から放課後遅くまで勉強していました。
鳥居さん 職員室です。私は質問が多すぎて毎日のように入り浸り。満員のときは松谷くんをつかまえて質問していました。
松谷くん 質問に答えることで自分も勉強になったし、友だちのいろいろな考え方がわかり、物事を多面的に捉えられるようになれました。
普段の授業内容はその日のうちに定着させる
進路を決めた経緯を教えてください。
河野くん 生徒会活動をしながら、将来、国家公務員になって国の中枢から政策に取り組めたらいいなあと思い法学部を目指しました。
松谷くん 小さい頃から鉄道ファンで、どのタイミングで装置を動かしているかとか自分なりに分析。工学部に決めたのも列車が動くシステムが物理の原理そのものだからです。
辻くん センター終了時に医学部から工学部に変更。レベルの高い勉強をしていたので受験に影響はありませんでした。小さい頃から親の仕事(建築関係)を手伝っていたから、大学での土木系の授業にもすんなりと入れました。
鳥居さん ギリギリまで志望大学が決まらず、成績を基準に受験しましたが、おもしろい教授がいらっしゃったので、ドイツ文学を専攻しました。
印象に残る授業や工夫した勉強法はありますか?
松谷くん 印象的だったのは数学の授業です。1年生のときの先生は宿題のレベルが毎回少しずつ上がっていき、添削もわかりやすく、これが全ての基礎に。志望大学を京大に決めてからは、マンツーマンで教えてもらいました。覚えることが苦手なので、公式も頭の中で構成や設計図などを描いていろんなところとリンクさせ、思考力を磨きました。
河野くん 僕は反復演習。1年生から授業が終わるとすぐに10分復習をしていたら成績が安定してきました。大学でも続けています。
鳥居さん 時間を計り、常に本番を意識して勉強。あとは苦手科目を作らないことです。とはいえ、世界史が苦手で、暗記するのは得意だけどテストで点が取れず、先生に弱点を分析してもらい、用語や年表は通学時間や就寝前などのすき間時間に覚えました。
辻くん 早い時期に自分のペースをつかみ、基礎学力の定着を。友だちを追いかけるより追われる方、教えられるより教える方がいいので、常に一歩先を目指すことでしょうか。
受験生へのメッセージをお願いします。
鳥居さん 常に高いところを目指して勉強していれば、夢や目標ができたときに実現しやすいですよ。
河野くん 企業施設の見学や実験演習などを行う『学問探究団RYS』や職業体験などで、将来を見越した経験をするのは絶対オススメ。そして「やりたいことはあきらめない」「自分に嘘をつかない」を忘れないでください。
松谷くん 目標がある人は簡単に折れなければ、壁を乗り越えられます。そのためにも人間関係を堅く築いておきましょう。
辻くん 先生との距離が近いので、ときどき“見張られている感”があるかも。でも大学に行くとそんな体験もできません。今のうちに“ 見守られる” 心地よさを味わって!
松田先生 “頑張り屋”ばっかりだったこのクラス。後輩も君たちみたいになってほしいです。うちの先生は世話好きで、 みんなのことを実の子どもみたいに思っています。一緒に泣いて喜び、叱ってくれる先生がここにはたくさんいます。