2013年に創立100周年を迎えた同校。千里の丘に広がる広々としたキャンパスは、関西大学とともに同校が移転するまでは『千里山花壇・千里丘遊園』と呼ばれる地域憩いの場でした。当時の面影を残す自然豊かな環境のもと、生徒一人ひとりが、のびのびと好きなことに打ち込む姿が見られます。
【写真右】中学新校舎前の芝生グラウンド。休憩時間ともなると、思い切り体を動かす生徒たちの活気があふれる。
【写真左】中1・中2が学ぶ1号館校舎は、関西大学100周年を記念に内装をリニューアル。同校の専任教員のうち、約3分の1が卒業生のため、1号館で学んだ記憶を持つ教員も多い。
木漏れ日が美しい『秀麗の道』。この道の名前は「自然の秀麗 人の親和〜♪」の歌い出しで始まる関西大学校歌にちなんだもの。阪急千里線『関大前』駅から徒歩3分という利便性の高い立地にありながら、正門を一歩くぐれば街中とは思えない緑豊かなキャンパスが広がる。
『親和館』は生徒の憩いの場。1階は売店併設の食堂となっており、学食派も弁当派も集まりにぎやか。2階は多目的ホールとなっている。
▲のべ床面積4,319㎡を誇る総合体育館兼講堂の『秀麗館』。放課後は館内外で運動部の活動が見られる。2階は体育館、1階には柔道場・剣道場・卓球場のほかトレーニング室などが完備。
▼100周年を記念して体育の授業や水泳部が活動できる温水プールが完成。
蔵書数約5万冊、50台のノートパソコンがそろう図書館の閉館時間は18:00。テスト前になると自習する生徒でいっぱいに。
職員室前の廊下に設けられた自習スペースは、先生に気軽に質問できると人気。
関西大学と共に歩んだ100年の歴史
関西大学100周年を記念し、卒業生の寄付で一新された正門。また『100周年記念会館』(写真右)では、同校100年の歴史を編さんした企画展も開催された。
勉強はもちろん、クラブ活動にも全力で取り組むのが同校の校風。クラブ加入率は非常に高く、中学生の中には体育系クラブと文化系クラブを掛け持ちする生徒がいるため100%を超えてしまうほど。
サッカー部は、中学だけで70名を超える部員数を誇る。過去に大阪ベスト4に輝いたソフトテニス部も同様の部員数を抱える人気クラブ。また、毎年全国大会に出場する水泳部も、強豪クラブの一つだ。
(取材・文/蔵 麻子 撮影/金子直樹)