小学校から高等学校までの12年間を4年ごとに区切る“12年一貫教育システム”を採用する同校の校舎は、職員室などがある『C棟』を中心に、小1~小4の『P棟』、小5~中2の『M棟』、中3~高3の『Y棟』、さらに幼稚園の『PP棟』を結合させた一体型。その利点を最大限に生かしながら、充実の設備のもと、発達段階に応じた教育を実践しています。
正門から敷地の奥にあるY棟まで続くプロムナードは、小学生、中学生、高校生と幅広い年齢層の生徒の姿が見られる。
多くの科学者たちの言葉を用いて自然の成り立ちや在り方を表現した『言万葉の絵樹』が印象的な、C棟の『サイエンスホール』。 七夕には大きな笹を立てて、願い事を飾ったり、クリスマスには生徒たちが協力して大きなクリスマスツリーを設置したりして、四季折々に皆が集まれる場所になっている。
少し横長のM棟の教室は、黒板を湾曲させて両端からも見えやすいよう配慮され、パソコンやモニターといった機器も完備。
Y棟に設置された自習室。集中して勉強に取り組める仕切り付きの机が並び、19時まで使用が可能。放課後には教室も自由に使えるようになっている。
各フロアに設けられた『教員ステーション』。休み時間や放課後には、生徒たちが質問や相談に訪れる。
先生と生徒の信頼関係をより強固なものにするうえで一役買っているのが、中高で毎日記入するこの家庭学習記録ノート。学習の内容、活動の記録、考えたことや反省したこと、週間スケジュールなどを書き込めるようになっており、生徒一人ひとりの変化を察知するきっかけとなることも。
C棟の『ライブラリー』は、ポップな色使い、カフェを思わせるチェアやテーブル、開放感のある吹き抜けなど、リラックスできる空間。昼休みには、小・中・高生が読書を楽しむ姿が見られた。
サッカーグラウンド、野球グラウンド、テニスコート、クラブハウスや観覧席などが完備された天然芝の『総合グラウンド』。ここでは同校ならではの行事、幼稚園から高1までが一緒に楽しむ合同運動会が開催される。総勢1000人以上によるダンス『奈良登美弾(ならとみだん)』は圧巻!
口径150mmの屈折望遠鏡など、数台の望遠鏡を装備したY棟の『天体観測ドーム』。夏・冬に観測会を開催するほか、ここで録画した映像を、授業の教材として活用している。
コミュニケーション力や学びへのモチベーションを高め、興味・関心を広げることにつながる“体験”を重視しているのも同校の特徴の一つ。特に中3の『キャリアリサーチ』では、“関西文化学術研究都市”にある国立国会図書館関西館や企業の研究施設などを訪れるグループワークを実施している。
「手厚いサポートが進路実現の原動力!」
京都大学・工学部工業化学科1年生/田畑順也さん
今春、東京大学2名、京都大学6名など国公立大学に29名、また早稲田大学・慶應義塾大学各5名、関関同立61名の合格実績を出した同校。その魅力を卒業生の田畑さんに語っていただきました。
「この学校の魅力の一つは、小・中・高の生徒の距離が近いことと、先生の指導がていねいで、受験に向けての準備に関しても手厚くサポートしてくれる点です。中・高ともサッカー中心の生活を送っていた僕が、高3夏からの短期集中で志望大学に合格できたのも、苦手科目の英・国の添削や発展問題のフォローなどをきめ細かく指導してもらえたからこそ。そうした6年間で得た友人や先生との人間関係が、今の僕の支えとなっています。この学校に入学したら、充実の環境を100%活用してください。そうすればきっと、生きていく上で大切なものを身につけられるはずです。」