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進学通信No.64-龍谷大学付属平安中学校・高等学校
04
4月
  • 進学通信No.64-龍谷大学付属平安中学校・高等学校
  • 2016 . No.64 . アクティブラーニング . 進学通信 . 龍谷大学付属平安 .

5教科だけでなく、仏教精神に基づく情操教育“宗育”にもアクティブラーニングを取り入れることにより、学内外の活動に生かすことができる将来の糧となる力を育んでいます。

5教科の授業をはじめ、さまざまな取り組みでアクティブラーニングを実践している同校。「仏教精神に基づく情操教育を行う」という建学の精神のもと、夢の実現に不可欠な人間力の育成を目的に行っている“宗育”にも、積極的にアクティブラーニングを取り入れています。
どの授業もグループワークを中心に進めており、宗教の授業におけるグループワークでは、“幸せとは何か”などの抽象的なテーマから“親鸞聖人の教え”といった具体的なテーマまで、グループで話し合ってまとめ、全員でそれらを共有したうえで考えを深めていくというスタイルが定着しています。

また、“宗育”の一環として毎月選定され、校門や教室に掲示される「今月のことば・聖語」についての3分間スピーチも、宗教の授業における取り組みのひとつ。毎週数名が、「今月のことば・聖語」で取り上げられた思想家や僧侶などの格言などについて、自身の体験を交えながら考えを述べます。
「いい意味で想定外の考え方が出てくることもあり、グループワークの面白みを実感しています。東日本大震災の被災地を訪れた生徒がその体験をスピーチで語った時には、生徒自身が授業を作っていると感じられるような場面もありました」

 と、その手応えを語る宗教科・石川真也先生。楽しく主体的に学びながら思考力やコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力を培えるだけではなく、内省や仲間の考えを通じて、気づきや人間的成長も得られる、レベルの高い授業が実現しているのです。

授業で身につけた知識・姿勢・力は、クラブ活動や学外の催しなど、あらゆる場面でのアクティブラーニングの充実化にもつながっています。
 例えば考古学部の部員からは、「歴史的・美術的観点でしか見ていなかった仏教や仏像が人々の心を救う存在でもあることを知り、興味が高まりました。仏像めぐりを企画・実
施しています」という声が聞かれました。建学の精神を同じくする龍谷総合学園加盟の高校と大学が連携して行う探求型学習『龍谷アドバンスト・プロジェクト(RAP)』でも、20を超える高校が参加する中、同校の発表がこの数年で最優秀賞1回、優秀賞を2回獲得しています。

授業でベースを培い、各自が興味ある分野で磨き、その後の学びにも生かしていく。建学の精神を体現しながら社会で活きる力を培う、まさに理想のアクティブラーニングと言えるでしょう。


 人間力と社会に活きる力を培うグループワーク 

“親鸞聖人の教え”をテーマとした宗教の授業では、「非僧非俗」の考え方が示された肖像画「熊皮の御影」を題材にグループワークを行う。グループごとに絵に描かれている服装や小物の特徴についてディスカッション。その結果を書き出して黒板に張り、皆で理解を深めていく。「単に考えたり主張したりするだけではなく、人の考えを聞く力を養う機会としても重視しています」(宗教科・林重厚先生)
「情操教育は、主体的に学んでこそ気づきが得られるもの。アクティブラーニングを取り入れることが最も有効だと感じていますし、宗教の精神に基づく教育を展開する学校だからこそのアクティブラーニングだと思います」(石川先生)


 高大連携のもと行われる探求型学習で実践力をアップ 

浄土真宗・親鸞聖人の教えを建学の精神とする学校法人によって構成された『龍谷総合学園』に加盟する高校・大学が連携して行う探求型学習『龍谷アドバンスト・プロジェクト(RAP)』。毎年設定される「法学」「仏教」「看護」といった3つのテーマに基づき、グループで事前にeラーニング・研究・プレゼンテーションに取り組み、レポート審査を経て出場権を得た20を超える高校の代表が一堂に会する。
「2泊3日のスケジュールで、大学教授や学生サポーターから研究やプレゼンテーションに関する指導をしていただいたり、他校の生徒たちと交流したりできる、『龍谷総合学園』ならではの取り組みです」(宗教科・楠深水先生)


各自の興味関心を満たしながら
幅広い活動を展開する考古学部

考古学にまつわる新聞記事をチェックしたり、文化祭で展示する遺物の模型づくりに取り組んだりするだけではなく、週末を利用しての博物館での鑑賞や発掘作業への参加など、幅広いフィールドワークを実施している考古学部。
「先日は仏像が好きな生徒の発案で、奈良の春日大社と興福寺を訪れました。本物に触れることで、柔軟で豊かな発想力をつけてほしい。また本人がさらに造詣を深めたり、他の生徒が興味の幅を広げたりする機会になればと考えています」(顧問・本吉恵理子先生)

(取材・文/小河砂綾 撮影/中川誠一)

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