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進学通信No.63-京都橘中学校・高等学校
09
3月
  • 進学通信No.63-京都橘中学校・高等学校
  • 2016 . No.63 . School Update . 京都橘 . 進学通信 .

自立・共生”を教育理念として、生徒一人ひとりの価値(Value)を大切に、勉強だけでなく、仲間とのさまざまな体験学習を通して主体性や豊かな人間性を育む同校。中学の校外学習では、4月に中1・中2が班別行動を中心に校外学習を行い、その経験を中3で行う長崎・小値賀島研修旅行に生かしています。


成功も失敗も、大切な経験
校外学習を通じて人間力を身につける

中1は城陽市の青少年野外活動センターで、飯ごう炊さんやレクリエーションを楽しみながら、集団行動を身につけ、仲間づくりを行います。中2は4~5人の班ごとに計画を立て、京都市内の寺社や仏閣を見学。班活動を通してリーダーや集団の一員としての役割を理解し、中3の研修旅行へとつなげています。
「校外学習終了後に中1の“食堂体験”があり、中2から食堂の使い方を教えてもらいます。また中1~中3で編成された班対抗のドッジボール大会や、中高合同の橘祭(文化祭)の準備・運営など、縦割りで行動する機会をたくさん設け、日々の積み重ねの中で縦と横の人間関係を学んでいます」(安田教頭)

 中1・校外学習 


「中1の校外学習では、学校では見られない生徒のさまざまな表情に出会えました。まだ言葉を交わしたことのないクラスメートを含め、初めて班別で行動するなかで、互いの性格を知ることができたはずです」(安田教頭


中1は城陽市の青少年野外活動センターでキャンプ。飯ごう炊さんでは、役割分担して手際よくカレーを作り、先生と一緒に「いただきます!」。「グループがカレーの辛さで揉めたとき、甘口と辛口の両方を入れてバランスを取ろうと提案すると全員納得。けんかして、仲直りしてみんなの距離が一気に縮まった。男子の火おこしの手際よさにも驚きました」(Fさん)

「初めてカレー作りに挑戦!僕は材料を切る係でしたが難しくて…。上手に料理ができる友だちを尊敬しました。ドッジボールもやっているうちに、全員と話せるようになりました。長崎では小値賀島で海釣りをするのが楽しみです」(中3・Tくん)


 中2・京都市内散策 


中2は京都市内を散策。班長が中心になってJR京都駅から公共交通機関を使って自分たちで考えたルートを回り、昼には京都御苑に集合してみんなでランチ。

「中2の京都市内散策は、順調にいく計画のはずが、途中で男子が調子に乗ってふざけ出したのでバスに乗り遅れ、集合時間に間に合いませんでした。長崎では常に仲間全員に気を配って行動したいです」(中3・Fさん)


「京都市内散策の途中で2つのグループが合流したことにより、班長の指示が行き渡らなくなったので、長崎では先のことを考えて計画を立てて実行できるようになりたいです」(Tくん)


中3の長崎研修旅行は
中学校外学習の集大成

 現在、中3は10月に行われる長崎研修旅行の事前学習をまとめている最中です。
「長崎市内を回るルートや手段を考えるのが楽しく、中2での京都市内散策の経験を生かして、ポイントはしっかり押さえています。どこでも5分前集合は守ります」(Tくん)
「被爆した長崎電鉄について調べたのですが、多くの資料から何を書くかで意見が分かれました。でも、中1の校外学習でカレーの味付けをめぐって、友だちが言い争いになったことを思い出し、一人ひとりが自己主張し過ぎないことが最適と判断。今回は個人的な感情を入れず、事実だけを伝えることで解決しました」(Fさん)
「紆余曲折ありますが、生徒たちは行事を終えるたびに仲間との絆を強め、自分自身も社会の一員なのだという自覚を持ってたくましく成長しています。“凡事徹底”当たり前のことをしっかりと行う力をつけて高校へ進んでほしいです」(中学校教頭・安田文彦先生)


中3の長崎研修旅行は、長崎市の平和公園をゴールとして、班ごとに自分たちが決めたルートをめぐる。その後、小値賀島に移動して現地の家庭で民泊。今年は10月に実施予定。事前学習は10回以上におよぶ。長崎市や小値賀島の方が来校して現地の歴史や文化、産業などについて話を聞き、小値賀島の家庭で披露する自己紹介文や、平和学習の資料作りも行った。


小値賀島では、3~4人が1つの家庭で民泊体験。「生徒たちは島で魚を釣ったり、ウニを捕ったり、大自然と戯れることが楽しかったようです」(安田教頭)

※長崎・小値賀島研修旅行の写真はすべて2015年に行われたものです。

(取材・文/大松有規子 写真[人物]/合田慎二)

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