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進学通信No.63-上宮中学校・高等学校
08
3月
  • 進学通信No.63-上宮中学校・高等学校
  • 2016 . No.63 . School Update . 上宮 . 進学通信 .

創立120年以上の伝統を背景に、2011年から共学校として生まれ変わった同校。2020年の大学入試改革を見すえ、とくに「読む」「聴く」「書く」「話す」の4技能が問われる英語力を強化するため、今年度の中1から、週6時間のうち4時間、ネイティブ講師による、オールイングリッシュの授業を行っています。
「授業は日本人教師とのティーム・ティーチングではなく、ネイティブ教員が4技能全般を指導します。あとの2時間は日本人教員が難しい文法や理解不足の部分を補っていきます。英検も全員受検しますので、高2で2級取得を目指しています。また、英語だけではなく他教科の授業の形態も徐々に変わりつつある昨今。本校は創立以来、教育目標に“自立・自律”を掲げていますが、さらなる主体的な学びを目指して“アクティブ・ラーニング”を取り入れた授業を増やし、徐々にICT教育の導入も進めていきます」(中学校教頭・殿井鉄夫先生<写真>)


 ネイティブ教員の授業を見学しました。たとえば、先生が指名した生徒に“ Who are you?”とたずねると、生徒が前に出て“I am ○○.”と答えます。そして次の生徒に同様の質問をしていきます。意味が理解できない生徒がいるときは、わかるクラスメートが即座にフォローに回ります。生徒たちは自分の英語が通じるとうれしくて、席に戻っても周りと英語で質問し合っています。つい声が大きくなってしまい、先生から“Be quiet.”と注意されましたが、覚えたての英語をすぐに使いたいらしく、オールイングリッシュで学ぶ楽しさとやりがいを感じているようです。


カナダ出身のセバスチャン・カリエル先生と一緒にLi s t e nin g &Speakingの練習。先生が生徒に“Who am I?”とたずねると、“You are Sebastian.”と答える生徒。日本語禁止の授業に戸惑いながらも、ひたすら先生の発音に耳を傾けて英語のフレーズを覚えて声に出し、自然な会話ができるようになっていく。

「まず英語に親しむことができたら大成功。しかし、グローバル社会に必要なのは語学力だけでなく、常識や礼儀を身につけ、自国の歴史や文化を理解し、説明する力。加えて異文化を知り、受け入れる力。本校では今までどおり、幅広い体験学習や宗教的情操教育を通して、人として大切な徳育を培っていきます」(殿井教頭)


ネイティブ講師による週4時間の英語授業は
オールイングリッシュ!


入学時の英語力にはバラツキがあり、小学校から英語を本格的に習っている生徒が他の生徒を引っ張っていく。また、できるだけ早く英語の授業に慣れさせるため、中学入学が決定した小学生には入学前からネイティブ講師の英語の授業を実施。皆一同に「楽しかった」と応えるという。


ネイティブ教員の授業は毎年夏と冬、春に集中講座で行うだけだったが、グローバル社会を見すえて、中1から通常の授業でも導入され、英語圏の文化や社会についても学んでいる。


異文化を理解するため
さまざまな国際理解教育を展開

「中3の修学旅行では九州で民泊して、日本の古き良き家庭を感じてもらうために農業や漁業ではどんな暮らしをしているかを体験。英語を話す機会を増やすため、佐世保にある米軍基地に駐在している軍人の家庭にホームステイして、異文化交流もしました」(殿井教頭)

「修学旅行では大分県にある立命館アジア太平洋大学(APU)で14~15カ国からの留学生と1日一緒に過ごし、英語を交えて国際社会のことや自国の現状を聞くなど貴重な体験ができました」(殿井教頭)

 

 中学卒業後、希望者を対象にオーストラリアへ12泊14日の語学研修を実施。研修中は語学学校に通い、ホームステイしている。

国際理解教育の一環として、中3で希望者を対象にした『English Camp』を実施。ネイティブ講師らとホテルで2泊3日寝食を共にし、日常会話も英語だけの3日間を体験する。「修学旅行では大分県にある立命館アジア太平洋大学(APU)で14~15カ国からの留学生と1日一緒に過ごし、英語を交えて国際社会のことや自国の現状を聞くなど貴重な体験ができました」(殿井教頭)

(取材・文/大松有規子 撮影/池本 昇)

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