What's new / 進学通信掲載記事 / 進学通信No.63-近畿大学附属高等学校・中学校

進学通信No.63-近畿大学附属高等学校・中学校
03
3月
  • 進学通信No.63-近畿大学附属高等学校・中学校
  • 2016 . No.63 . PICK UP TOPIC . 近畿大学附属 . 進学通信 .

2002 年にスタートした同校の『医薬コース』は、医学部・薬学部などの医療系大学への進学を目指す6年一貫コース。近畿大学医学部・薬学部への特別推薦制度があるのが特色ですが、最大の魅力は、その近畿大学や近畿大学附属病院との連携で、中1の段階から大学や病院での見学・体験実習を行っていること。医療現場に触れる貴重な体験実習を重ね、医療従事者に必要な倫理観や使命感を養っています。


 同コースで恒例行事となっているのが、近畿大学医学部に進学した先輩との交流会です。今年の交流会には1年ぶりに母校を訪れた4名の卒業生が登場(写真右列)。先輩から直接話を聞けるチャンスと、医薬コースの高2生4名と高3生1名、中3生5名の在校生10名が集まりました。
「この交流会は、中学、高校、大学生が重なり合って未来を見つめている本校ならではの取り組みです。先輩から後輩に向けて、本校出身としての思いやつながりを語ってもらいたいと思っています」
 と、入試企画部長・芳竹良彰先生のあいさつから交流会はスタートしました。

 最初に盛り上がった話題が〝医師をめざした理由〟です。テレビドラマの影響でという意見が多い中、「薬剤師を目指して入学しましたが、祖父の入院がきっかけで、医師に目標が変わりました」「兄がこの学校にいるのでなんとなく入学したのですが、医学部で献体を見たときに衝撃を受け、医師を目指す思いが強くなりました」
 と、家族の入院や体験実習を通じて、入学後に意識が変わったという意見も飛び出しました。
「附属病院での看護体験実習で、寝たきりの患者さんのお世話など、体力的、精神的にも大変な看護師の仕事を見学。そのときに、医療現場はドラマのようにカッコイイことばかりではない。地道な仕事の積み重ねなんだなと実感しました」(那須さん)
 と、先輩たちは思い出を振り返ります。
 「でも僕はドラマのように堂々とした医師になりたいです。どうしたらいいですか?」という質問をする生徒が。「患者さんに安心してもらうためにも、医師は堂々としているべきだと僕も思う。そのために今できるのが、医大生としてできる限りの学力と経験を積むこと。2回生から人体解剖が始まるんだけど、実はちゃんとできるか不安で…。だから最近は1回生で学んだことを復習してるんです」という寺井さんの率直な言葉が、後輩たちの胸に響きました。


『医薬コース』卒業生(左から森 大樹さん、那須雅典さん、寺井基展さん、山西百合絵さん)と恩師の栗山先生(右から2番目)。


  続いての話題は、〝大学での学びについて〟です。

「中高時代は医学部受験のために、広くすべての科目を勉強したけれど、大学での学びは、自分の夢や目標に直結するものなのでとても面白い。自分の実になってると実感できるしね」(寺井さん)
「周りの人が病気になったとき、医学知識が自分の生活に密着していることを実感しました」(森さん)
「僕は先輩たちの病理学の勉強会に飛び入り参加させてもらっているよ」(那須さん)
「近大医学部では、希望すれば1回生から自主的に研究室に入って勉強できるよ。英語力は必要。医学論文は基本的に英語だし、医学用語を読み解くにも必須だよ。アイオワ大学への公費留学制度があるんだけど、選ばれるには英語力が必要だよ」(山西さん)
 と大学生活のリアルな話に、後輩たちは興味津々です。


近畿大学医学部や附属病院での体験が、医師をめざすモチベーションになったと語る在校生が多かった交流会。先輩たちも思い出深いようで、「献体された臓器を触ったとき、人間の中ってこうなんだと感動したなあ」(那須さん)。 「献体の臓器を見たときの『これが自分の中に入ってるのか!』という驚き!」(森さん)。「臓器って意外に軽くて『こんな軽いものが命を支えているのか』と思った」(寺井さん)

「私は近畿大学医学部への進学が決まったのですが、春休みのうちに復習しておく科目はありますか?」
と質問したのは、今年卒業する高3生。先輩からは、「1回生では最初に生命科学を学ぶので、生物だね」 (寺井さん)
「高校では物理選択でも、大学で生物学の補習をしてくれるから心配しなくても大丈夫」 (森さん)
と、心強い言葉が。
さらに「大学で勉強とクラブ活動は両立できますか?」という質問が他の生徒から寄せられると、「かけもちしすぎると再試率が上がるといわれるけれど、僕らは2〜3のクラブやサークルをかけもちしてるから安心して! 特に今日のメンバーのうち3人が参加しているCPCはオススメ。英語で書かれた病気や病態を読み解く研究サークルなんだけど、先輩がわかりやすく教えてくれるから、勉強になるよ!」(那須さん)


交流会終了後も、生徒たちから個別に質問され、引っ張りだこだった卒業生。こうしたつながりが、先輩・後輩の絆を強めていくのでしょう。
これまですでに医薬コースから多くの卒業生が近畿大学医学部へ進学し、医師として活躍しています。今日出会った先輩・後輩が、近い将来に日本の医療を支えてくれる。そんなことを予感させてくれる交流会となりました。


交流会終了後、卒業生にいろいろ質問する生徒たちは、特に大学生活が気になるようだ。「1回生のうちは余裕があるから、そんなに心配しなくても大丈夫!」と先輩たち。近畿大学医学部に行けば、今日出会った先輩に会えるという安心感が生徒たちを包みました。

(取材・文/蔵 麻子 撮影/池本 昇)


学校情報