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進学通信No.63-常翔啓光学園中学校・高等学校
26
2月
  • 進学通信No.63-常翔啓光学園中学校・高等学校
  • 2016 . No.63 . アクティブラーニング . 常翔啓光学園 . 進学通信 .

「自分」×「相手」という双方向の関係性を学び、そのコミュニケーションのためのツールとしてICTスキルを習得。時代に即した力を身につける授業を展開しています。

  社会で活躍できる人材育成に注力する同校では、時代に即した取り組みをいち早く実践しています。その一環として今年度から、教科学習において、タブレット端末を活用した授業をスタートしました。その目的を入試部長・秋山克己先生は次のように語ります。
「2020年度から思考力・判断力・表現力などが問われる新しい大学入試がスタートします。本校ではそのような動きがある前から、調査研究や発表を通してプレゼンテーション能力を高める独自の『コミュニケーション』という授業において、アクティブラーニングを通じその力を育んできました。タブレットを活用することでさらに自ら課題を見出し、多様な情報を自分なりに組み立て、仲間と意見を交換するという双方向の授業を展開し、総合的な人間力の育成につなげたいと考えています」

  この日の中1英語の授業は、1グループ1台のタブレットを用い、お気に入りの洋楽を1曲選んでその日本語訳を調べ、歌詞のどの部分が好きなのかを発表するというもの。
印象的だったのは、全員が生き生きと笑顔で取り組んでいたことでした。互いに意見を言い合い、必要に応じて教員のアドバイスを得ながらグループの発表内容をまとめていきます。
「発言が苦手だった生徒が積極的に意見を言うようになったり、各自が『自分で考えなければ』という意識を持つようになりました。さまざまな情報や意見を共有しながら主体的に学ぶことで、得られた知識・経験を自分のものにしてほしいと思います」(秋山先生)


   そうして身についた知識をアウトプットするためには、コミュニケーション能力が必要になります。どのような情報を、どのように相手に伝えればよいのか。その中で自分と他者のかかわりを学ぶ『コミュニケーション』の授業で得た力が、発表・発信する際に発揮されていくのです。

 同校では、企業や人物を題材に課題に取り組む『クエストエデュケーションプログラム』への参加や、自分でテーマを見つけ、まとめる『卒業研究発表会』、高校では『3分間スピーチ』で、〝調べる→考える→発表する”という、社会で必要な力を養っていきます。
  2017年には創立60周年を迎える同校。文武両道を掲げ、学力と人間力を育んできた伝統と、先進の取り組みの融合で、さらなる進化を目指します。


 積極的に意見を言い合う活気ある授業 

写真は中1の英語の授業のようす。タブレットを用いることで、調べ、考え、発言し合う授業が実現します。タブレット導入にあたっては、4教室にWi-Fiとプロジェクターを設置。数年後には全教室に設置する予定です。もちろん、従来の黒板を使った学力向上のための授業・補習は継続。「なぜこの答えになるのか」を考えさせる授業を展開します。
この日の発表は、タブレットを使ってグループで選んだ“フェイバリットソング”を再生。曲のイメージやメロディを共有し、発表内容への関心を高めます。


 プレゼンテーション能力を培う多彩な取り組み 

●3分間スピーチコンテスト●
原稿を見ずに自分の意見として、人前で発表します。

●クエストエデュケーションプログラム●
実在の企業や先人を題材に生きる力を学ぶ『クエストエデュケーションプログラム』の成果を発揮する場として、全国100以上の中学校・高等学校が参加する『クエストカップ』に出場。全国大会でグランプリを3回獲得している同校では、『コミュニケーション』の授業で人物ドキュメンタリーの作成に取り組んでおり、伝える力を養う機会となっています。
「私は人前で話すのが苦手でしたが、『コミュニケーション』の授業で、言葉づかいや話し方に気をつけて、自分の思いを相手に伝える方法を学びました。クエストカップ出場も、コミュニケーション』の授業で多くの人とかかわり、たくさん練習したお陰で、しっかりと発表できて良い経験になりました」(クエストカップ2016『私の履歴書』部門に出場したIさん)。

(取材・文/小河砂綾 撮影/合田慎二)


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