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進学通信No.61-龍谷大学付属平安
01
8月
  • 進学通信No.61-龍谷大学付属平安
  • 2016 . No.61 . 学力のつけかた . 進学通信 . 龍谷大学付属平安 .
龍谷大学付属平安
(前列)
左/【グローバル英語専修担当】古川博士先生
右/【理数教育推進担当】竹内智一先生
(後列)
左/【グローバル英語専修担当】村上幸一先生
右/【ICT教育推進担当】西川忠克先生
「理数」「英語」「ICT」を柱とする教育改革を推進

宗教的情操教育を基盤としながら、時代の流れを的確に捉えた教育を融合させることにより、国際社会に通用する人材の育成を目指す同校。2015年4月に法人合併した龍谷大学では今年度から、『農学部』と、世界に通用するコミュニケーション能力と教養を併せ持つ人材を育成する『国際学部』が開設されました。社会のニーズに応えるべく進化する龍谷大学との連携を見すえ、同校では現在、2020年度からの新たな大学入試制度にも関連する「理数教育」「英語教育」「ICT教育」を柱とした教育改革を実践しています。

現在、「理数教育」の一つとして構想を練っているのが、龍谷大学入学を目指す高校の『プログレスコース』ですでに実施している、“数学×理科”などの教科横断型授業です。それに先駆けて今年8月には、理数科目に対する興味を喚起する目的で、数学と理科の総合的な問題解決力が問われる『科学の甲子園ジュニア』に出場。中1生の5チームが、京都予選に参加しました。理数教育推進の中心メンバーである竹内智一先生は、「将来的には全国
大会に出られるレベルを目指したい」と語ります。

また、理科の授業の一環として、水族館など外部施設における特別授業を実施。さらに夏の『サマーキャンプ』では、“見る・聞く・書く・考える”をテーマとした自然科学系分野での体験学習を取り入れています。

「英語教育」では、インプットにとどまらず、有効なアウトプットにつなげることを重視。週7コマの英語の授業のうち4コマを日本人教員とネイティブスピーカーによるチームティーチングとし、運用力を高める時間、また、会話を通じて文法などの言語法則を自ら見出す時間に位置づけています。その集大成として、2月の『EnglishDay』では、劇や歌、ディベートを通じて日頃の成果を発表しています。

真の英語力を培いながら、語学とサイエンスの融合にも意欲的に取り組んでいます。「中2ではサマーキャンプで訪れる名古屋大学博物館の事前学習として、ノーベル賞を受賞した研究に関する英語の解説文を読みました。日本語より、英語のほうが簡潔で理解しやすいのです。当日は講師の方からの問いか
けに生徒が積極的に応じるなど、意義深いものになりました」
(グローバル英語専修担当・村上幸一先生)

来春から『プログレスコース』において、高2より、グローバルリーダーとなるための素地を養う『グローバル英語専修クラス』を設置します。新たな教科横断型授業や留学制度の準備が進められており、学校全体として英語教育の気運が高まっています。

そして、すべての教育活動のベースとなるのが「ICT教育」です。「現在は数学と理科の授業を中心に電子黒板を導入しているほか、高校ではハワイの協定校とのオンライン英会話を実施しています。今後も近い将来訪れるであろう、タブレット1台で授業を受けられる時代に備え、徐々に改革を進めていければと考えています」(ICT教育推進担当・西川忠克先生)

数学・理科への興味を喚起
京都水族館で、年に数回実施される理科の特別授業。

年に3~4回実施している理科の特別授業では、中1が京都府立植物園、中2が京都水族館、中3が京都市動物園を訪問。事前にワークシートを読んで、何を調べるのかを認識したうえで臨み、本物の生物を教材として学びます。「この特別授業も、『科学の甲子園ジュニア』への参加も、数学や理科に対する興味を高めることを一つの目的としています。『科学の甲子園ジュニア』に出場した中1の生徒たちからは、『難しかったけれど、仲間と話し合いながら考えるのが楽しかった』という声が聞かれ、手応えを感じています。理数教育の観点からの読書の奨励も行っていて、自然科学や数学に関する本50冊をリストアップ。教員が実際に読んでリサーチを進めたので、いずれも柔らかいタッチながら理数的知識が得られるものばかりです。数学や理科をもっと深く学びたいという思いが芽生えるきっかけになればと思っています」(竹内智一先生)

行動をともなう真の運用力を身につける
『English Day』での英語ディベートのようす。

毎年2月に行われる『English Day』は、英語の授業における学びの成果を発表する場です。中1は合唱や劇、中2はクイズの出題や劇、中3はディベートに取り組みます。ディベートに向けた準備は、まず日本語で、ディベートそのものの練習をすることからスタート。『制服はあるべきである』『携帯電話の学校への持ち込みを認めるべきである』といった身近なテーマをセレクト。自分たちで台本を作成しますが、その過程では論理的に考える力が求められます。広い視野で相手の意見を受けとめ、さらに論理を深めていくということを経験することによって、英語さえ話せればよいというわけではないんだと気づかせることも大切です。「高校では、環境・平和・国際問題などをテーマとしたディベートやプレゼンテーションにおいて、即興で自分の意見を述べられるレベルまでもっていければと考えています」(村上幸一先生)「英語教育の改革や『プログレスコース』における『グローバル英語専修クラス』の設置を通じて、英語に親しみ、楽しさを味わいながら、高い英語力を培える環境を整えつつあります。受験勉強とは異なる新しい英語教育を実践していくことを、私自身もとても楽しみにしています」(古川博士先生)

2020年に向けさらなる充実を図る
電子黒板を使った授業。黒板に書いて説明する、という従来の形に比べて時間も短縮でき、授業をスムーズに進められるのもメリットの一つ。

同校では、数学や理科の授業を中心に、電子黒板を積極的に活用しています。「数学なら黒板に書くよりも美しい図で、理科なら“ほんまもん”の映像で学ぶことができます。また高校の『プログレスコース』では、ハワイのパシフィック・ブディスト・アカデミーとのオンライン英会話を実施しています。意見交換を通じて、単に英語力を高めるだけではなく、国際感覚を養う機会ともなっています」(西川忠克先生)

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