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進学通信No.60-金光八尾
16
6月
  • 進学通信No.60-金光八尾
  • 2016 . No.60 . PICK UP TOPIC . 進学通信 . 金光八尾 .
金光八尾
かつては9限目まで授業を行うこともあったが、現在は時間だけでなく授業の“質”を大事にする方向に転換。結果として、多くの授業時間を設けていたころよりも、難関大学への合格率が上昇したそうだ。

情操教育の一環として、開校以来ボランティア活動に力を入れている。近隣の川や道路・駅の清掃活動は、長年の功績が認められ、市から表彰されたことも。献血活動もさかんで、毎回100人近くの生徒が自主参加するほど。

今年、開校30周年を迎えた同校。大学合格実績、生徒の情操教育とも高い評価を誇る同校ですが、開校当初の10年は苦難の連続だったそうです。
「本校の理念や教育目標を正しく実践し、成果を出し、それがきちんと世間に認知されるまではやはり時間がかかりました」と振り返るのは、本荘忠彦校長。同校のこれまでとこれからをふまえ、“不易と流行(守り抜くもの、変化させるもの)”についてこう語ります。
「私学の私学たるゆえんは、やはり建学の精神。建学の精神に基づいた『個性を生かす教育の場であることを願う』という思いだけは決して変わることはありません。一方、その理念を時代に即して具体化するにおいては、変わることを恐れないチャレンジが必要です」

同校の大きな教育方針の一つが『確かな学力』。開校時は大学に進学する生徒そのものが半数にも満たなかったそうですが、今や難関大学へ進む生徒が年を追うごとに増加しています。特に近年、金光八尾中学校出身者の学力向上が著しく、今春は京大・阪大に各3名、神大4名、関関同立に147名、早稲田大を始めとする首都圏の難関大学にも11名が合格する(のべ人数)など、大躍進を遂げました。特筆すべきは、彼らが入学時からすでに高い学力を有していたわけではないということ。入学してから“伸びた”のです。これは、2008年度・2014年度の2回にわたりコース改編を断行し、京阪神大合格を第一目標に置く『S特進(6年)コース』を設置したことも大きかったそう。こういった改革を行ってきたことは、“流行”であると同時に、理念を追い求める“不易”であるともいえます。

さらに2020年に控える大学入試制度改革を見すえた改革も進行中。新大学入試制度では、基礎学力以外にもコミュニケーション力や思考力・行動力なども問われる内容に変わりますが、これに対応すべく、アクティブラーニング(先生が一方的に教える講義型ではなく、正解のない問いに対して討論や協働を通じて生徒自身が答えを導き出す授業)も実施していくそう。
「新大学入試制度で問われる力は、言ってみれば『社会で真に必要となる力』そのもの。しかし、それらの力を育てることは本校創設時からの教育目標でもあったのです」(本荘校長)

そして、もう一つの大きな教育方針が『豊かな情操』。人・もの、すべてに感謝し、思いやりの心、奉仕の心を持つ子どもを育てたいと本荘校長は言います。その成果あってか“しつけの良い学校”としての印象が定着していることも特徴で、その一例があいさつ。生徒たちの気持ち良いあいさつの徹底ぶりに外部からの来校者はみんな驚くほど。「あいさつのこだまする学校、100%を目指して」がスローガンなのだそうです。
「こうした教育の成果は数値で表せるものではありません。形式だけの“良い子”では意味がありませんし、こうすれば正解、という指導法があるわけでもない。そういう意味では、学力を高めるよりもはるかに難しいのです。しかしそれでも私たちは、学校として、教育者としてあえてそこを大事にしたい」

と、揺るがない信念を語る本荘校長。毎年、年度初めに『学校経営方針』を発表し、現場の先生方と徹底共有しています。これは「生徒のどんな力を育てたいか」「そのために何をするか」というビジョンを具体化したもので、これに基づき先生方が勉強会や研修を重ね、一致団結して実践に移しているのです。

保護者アンケートでも「教師が熱心」「面倒見が良い」「学力を伸ばしてくれる」といった回答が毎回上位に連なるという同校。これからの30年に向け、心も学力も育てる学校として、その挑戦に期待は高まるいっぽうです。

「確固たる進学校にしていこう!」が合言葉だと語る、本荘忠彦校長。京大・阪大・神大や関関同立などに次々と合格者を輩出する現在に至っても、「まだまだ途上です」と、掲げる理想は高い。

『勉強合宿』は、中1と中3を対象として、開校以来30年続いている行事で、中1は“自学自習力の育成”、中3は“よりレベルの高い学習内容の習得”を目標に行われている。学習の基礎として必要不可欠な学習習慣の定着や自ら取り組む姿勢の醸成を目指して、3泊4日の共同生活を送ることで、共に支え合う集団作りにも役立っている。

今春、武道館と音楽室(写真)、美術室をリニューアル。特に、可動式壁を使って音楽ホールに換装できる近代的な音楽室は自慢の施設。その影響で吹奏楽部部員が急増したという。

毎日、授業前に実施している小テスト。こういった地道な積み重ねが着実に生徒の実力を伸ばしていく。「毎日、少しずつ行うことに意味があります。学力伸長に特効薬はないのです」(本荘校長)

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