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進学通信No.60-賢明学院
03
6月
  • 進学通信No.60-賢明学院
  • 2016 . No.60 . 未来を生き抜く学力のつけかた . 賢明学院 . 進学通信 .
賢明学院
お話を聴かせてくれた教頭補佐.豊島美苗先生(左)とICT教育推進センター長.歌丸茂雄先生(右)
2016年度新コースが誕生

創立者マリー・リヴィエの教えに基づくカトリック教育を伝統とする同校。現代社会を見すえ、生徒一人ひとりの可能性を広げるための新しい教育を導入しています。

その1つが、2016年から中学で設置される新コース制度です。新コースは、さまざまな人とのふれあいや体験を通じて、確かな学力と豊かな資質・個性を育む『グレイスコース』、先行型授業で高い学力と洞察力・表現力・判断力・思考力を育み、将来のリーダーを育成する『プロヴィデンスコース』です。
「本校では、生徒の力をタレント、つまり才能と呼んでいます。これまでは、特進、普通という分割されたコース分けでしたが、生徒一人ひとりのタレントを開花させ、継続的に育成していくコース制になります」(ICT教育推進センター長・ 歌丸茂雄先生)

ICTを有効活用しながら社会の求める力を養う

新コースのもと、未来を見すえた教育として展開し、この数年の取り組みを発展的に集約したものが『i3(アイキューブ)プロジェクト』です。これは、高校生にウィンドウズ端末を所持してもらうなど、充実した情報環境をベースとしたICT活用教育です。“intelligence(知性)”、“interest(興味・好奇心)”、“interactive(相互)”の『i』を3次元的に組み合わせた教育という意味です。これは情報教育ではなく、ICTツールを活用した“書く・表現する・操作する”の実践を通じて、社会で活躍できる、さまざまな力を育むというものです。

同校が、“表現する”の実践として積極的に取り入れているのが、探求型問題解決授業です。中1から、国際教育の一環として地元・堺市の歴史や文化を調べ、新聞記事としてまとめる『サカイズム』、プレゼンテーションの内容を競う全国学生コンテスト『クエストカップ』に取り組みます。

これらの取り組みでは、与えられたテーマに対して課題解決のために、情報を集め、問題点を考え、ディスカッションし、レポートにまとめ、プレゼンテーションを行います。その過程では、インターネットやパソコンソフトなどを活用することで、より効率的に、より多くの情報を整理・加工・操作することができます。そこから得たものをさらに活用することで、ものごとを深く考える力、情報を要約する力、表現力や問題解決力などが養われます。同時に、ICTツールを使いこなす“操作する”力も育まれます。
「答えがない課題をみんなで力を合わせて導き出し、その過程でさまざまなことを学ぶわけです。これからのグローバル社会に向けての国際教育にも結び付く、ICTを活用しての探求教育だと言えます」(歌丸先生)

また“書く”の実践として、生徒全員にNOLTY『スコラ手帳』を配布して、計画実行能力や文章力、自己分析能力などを育んでいます。
「企業では、課題解決などの実践力が求められますし、2020年度の大学入試改革も社会への対応を目的としています。こうした将来を見すえ、中学から生徒たちの才能と社会で活躍できる力を育みたいと考えています」(教頭補佐・豊島美苗先生)

参加2年目となる昨年の『クエストカップ』では2年連続、2カテゴリーで全国大会に出場し、1年目に同校の高校生が該当企業の優勝に当たる企業賞を受賞。人、情報、ICTツールを上手く結び付けながら、生徒の力を育んでいく同校の新しい教育は、着実に成果を出しているようです。

『i3プロジェクト』では、従来の授業の改革も目的としています。各教室にWiFi通信網を整備しており、授業でパソコンやDVDプレイヤー、プロジェクターなどを備えたICT教壇『アイキューブラック』を導入。視覚的でわかりやすく、先生と生徒が相互交流しながら理解を深める授業を行っています。ICTツールは、予習・復習や宿題の提出や、課題に対してアイデアを出し合い解決を図るブレインストーミングなどにも活用。教科学習との相乗効果によって学力とICT活用能力を向上するとともに、さらに思考力、問題解決能力など高度な力を育んでいます。

操作する

教員にとっても、ICTは有益な指導ツールとなります。同校では、生徒の学習・生活状況の記録や、問題の提供、保護者とのコミュニケーションができるベネッセの『Classi』を導入。また、入試演習問題や講義の動画などを提供できるリクルートの『受験サプリ』も取り入れ、生徒の得意・苦手分野の把握や適切な学習指導に役立てています。

さらに同校では、中高生が持つスマートフォンや、高校生が持つタブレット端末を学習に活用していくプランを策定中。ICT活用で生徒の学習を多方面からサポートしていきます。こうしたツールを利用するうちに、生徒たちは自然と目的に応じてICTを自在に使いこなす力や自学自習力が身についていきます。

表現する

社会では、ものごとに対して積極的に取り組み、新しい価値を作り出していく力が求められています。中1から国際教育の一環として行っている『サカイズム』では、地元・堺市の歴史や文化などを調査して学内新聞の記事を作成。同じく、テーマに応じた調べ学習とプレゼンテーションを競う『クエストカップ』にも中1から参加。調べ学習ではインターネット、プレゼン資料の作成でパソコンソフトなどを活用しながら、結論を導く課題解決のための手法を習得し、問題解決力やプレゼンテーションによる表現力を中学課程から育んでいます。

書く

“書く”という行為は、文書作成力とともに、情報や考えを整理し、まとめる力の養成にもつながります。同校では、2015年度から生徒全員に、自身の目標や授業の時間割、クラブ活動の予定、家庭学習の内容などを書き込むNOLTY『スコラ手帳』を配布しており、『帳活』という手帳記入例や手帳を使うメリットなどの情報を提供する校内紙を発行して、生徒をサポートしています。今後は、手帳活用法などをプレゼンテーションする『手帳甲子園』にも参加する予定。生徒が自然に手帳へ書き込む習慣がつくように、自主性や計画性、情報整理力、文書作成力を育んでいます。

同校では、生徒一人ひとりが秘めているタレント(=才能)を引き出すことを教育方針に掲げています。その理念を形にするため、2016年度から、新コース制度を導入します。『グレイスコース』は、ていねいな指導による学力向上に加え、行事・クラブ・学年等の取り組みを体験しながら、才能の開花を目指すコースです。『プロヴィデンスコース』は、内容先行型授業と発展的な学習により、先を見通す思考力、判断力、洞察力および問題解決能力を身につけたグローバル・リーダーの育成を目指します。特色ある各コースのもと生徒の可能性を広げ、生徒自身が目標とする将来へとつないでいきます。

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