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進学通信No.58‐関西大学中等部・高等部
04
9月
  • 進学通信No.58‐関西大学中等部・高等部
  • Global Leader . No.58 . 進学通信 . 関西大学中等部 .

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分厚い英語力を武器に、国際社会で活躍する人材を育成
留学生との交流や海外研修など、体験から異文化を理解する

 関西大学の併設校として2010年に開校。特徴は英語考動力(情報収集力・意見発表力・対話力・交渉力)を育む英語教育。徹底した語学トレーニングや多彩な国際交流プログラムによって、英語で正確に相手のメッセージを理解し、自分の意見を伝える力をつけています。さらに「グローバルリーダーを目指すには、確かな学力と国際理解力を養うこと」と、中等部教頭の櫻井譲先生は話します。

chikyugi1毎日英語にふれ、自然に英語が出るように
kandai03teamteaching中等部は英語授業を週7時間確保。原則としてそのうち5時間は教科書中心のもの、2時間をネイティブ教員と日本人教員によるティームティーチングの授業にあて、“聞く・話す・読む・書く”をバランス良く身につけています。
ICT(情報通信技術)環境も整えられ、全教室に電子黒板を設置。たとえば、英単語はスクリーンに映った口の動きを見ながら発音します。全生徒が自分のログインIDを持ち、iPadやパソコンを使って、異文化交流や、フィールドワークのツールとして活用しています。
「教科書のレベルは高く、中3で高校の文法事項をほぼ終えるため、中等部卒業時には8割近い生徒が英検の準2級、1割が2級に合格しています。ティームティーチングの授業では教科書で習ったことを実践する場で、話す間合いを考え、ジェスチャーも交えて感情を表現。レストランのシーンならメニューを見て、肉の焼き加減やドレッシングの好みなど具体的に伝える練習をします」(櫻井先生)
◆写真◆英語の授業に限り、初等部からの進学生は5年次に中1の検定教科書を終えているので別クラスのため、週7時間のうち2時間をネイティブと日本人教員のティームティーチングの授業にあてている。

chikyugi1カナダ海外研修で視野を世界へ広げる
kandai02canada中等部の英語教育の集大成が中3の7泊9日のカナダ海外研修です。ホームステイをしながら現地の学校生活を体験。班ごとに事前に話し合った研究テーマに基づいてフィールドワークを行います。テーマはカナダの自然や文化を始め、トイレやコンビニエンスストア、建物など日本との共通点、相違点をまとめます。生徒にGPS機能付きのiPadを持たせ、先生は生徒の取材位置を確かめながら、メールで次々とその場に応じた課題を与えるので、オリエンテーリング感覚で見聞を深めます。
海外研修に向けての事前学習は中1から始まっています。12時間英語漬けの『English Day』を行い、ネイティブ教員や演劇の専門家から日常会話の基礎や発声法を学びます。英語劇にも挑戦し、セリフの丸暗記ではなく、相手の話を聞いてきちんと返すのです。
◆写真◆カナダ海外研修の提携校は『St. Michaels Univ. School』と『Glenlyon Norfolk School』。生徒一人ひとりに交流校の生徒がバディーとしてサポートにつき、学校生活を体験する。
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 ◆写真◆中1は英語の授業での学習成果を試すため、2日間の『English Day』を開催。英語劇の練習・発表で自然な感情表現を学ぶ。
kandai01また、中1は総合的な学習の時間に、“国際支援”をテーマにインド、フィリピン、ネパールなどへ物資を送るなど発展途上国や支援活動について学んでいます。また、“環境保全”をテーマに、地球温暖化、森林破壊、酸性雨、水質汚染、大気汚染、地盤沈下、気象問題、絶滅危惧種などについて調べ学習を進めています。中2・中3は奈良や京都で外国人観光客にインタビューをしますが、生徒たちは積極的に話しかけます。
「海外研修を終えた中3生は、国際社会で活躍するには、英語力とともに広い知識や話題を持つことの必要性を知ります。そして、自分に何が必要なのか、足りないものは何かを真剣に考え、今後の課題を明らかにしていきます。高2でハワイ研修があるので、カナダで課題となったことを解決する取り組みをしてくれるものと思います」(写真:櫻井先生)

chikyugi1地球規模で考える高等部『卒業研究』
中等部・高等部ともさまざまな国から訪れる、関西大学国際部などの留学生を招いて交流を行っています。また、国立台湾師範大学附属高級中学と協定を結び、希望者を対象に短期交換留学で異文化理解を深めています。お互いの国や学校について紹介し合うのです。
高等部では希望者を対象に、イギリス研修やドイツとの短期交換留学を行い、校内はいつも国際色豊か。昨年はシンガポールの高校生4名が来校し、高2と原発問題についてディベートを行いました。
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◆写真◆国立台湾師範大学附属高級中学国中部(中学校)と交換留学。台湾では生徒が関西大学中等部のことや自分のことを英語でプレゼンテーションした。

2014年には文部科学省の『スーパーグローバルハイスクール(SGH)』に選ばれた同校。探究する力を育む従来の『プロジェクト科目』は、グローバルリーダーを育てる教育プログラムにバージョンアップ。“社会”“人間”“自然”“安全”の各系列から、興味・関心に沿ったテーマを設定して卒業研究を行い、最終的に1万字にもおよぶ論文を仕上げます。そして、全員が体育館で、パソコンと電子黒板を用いて自分の研究内容をわかりやすくプレゼンテーションします。東京ディスニーランドの遊具の配置はなぜ合理的なのか現地調査をしたり、食品の安全性を調べるために、コンビニ弁当と自分で作った弁当との腐敗の仕方の違いを確認したりと、素朴な疑問がきっかけになるテーマもあり、どれも考えや結論の根拠をデータで示す本格的なもの。関西大学の各学部の先生方から、考え方や研究の進め方のスキル、発表の審査講評もしていただくそうです。すべては大学でのグローバルな学びの基礎となる探究能力の育成につながっていくのです。

取材・文/大松有規子  撮影(櫻井先生)/中森健作

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