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進学通信No.58‐雲雀丘学園
03
9月
  • 進学通信No.58‐雲雀丘学園
  • No.58 . 私学の光輝 . 進学通信 . 雲雀丘学園 .

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現地でしか味わえない学びのなかで人々の温かさに触れながら、仲間とともに成功や失敗などいくつもの体験を重ねて、生徒たちは一回り成長したようです。

〝高志〟〝自律〟〝努力〟を校是として、同校が教科学習やクラブ活動、行事とともに重要視しているのが、宿泊体験学習で、現地での実体験からさまざまなことを学び、感じ、集団生活におけるマナーや協調性を養います。

毎年11月に3泊4日で行われる中3の沖縄研修旅行は、中学生活を締めくくる大きな行事として位置づけられており、伊江島でホームステイをし、地元の人々のサポートで平和学習や環境学習を行いました。
平和学習では、第二次世界大戦で激しい地上戦が繰り広げられた戦跡を見学。砲弾から逃れて住民や日本兵が避難した〝ガマ〟と呼ばれる洞窟で、暗黒の世界を体験し、当時の人々の絶望的な思いを知り平和の尊さを実感したようです。
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写真左平和祈念公園で千羽鶴を奉納。千羽鶴が少しでも美しく見えるように1羽ずつ折り目を点検し、配色を考えてつなげたそう。他学年の生徒や先生方も協力してくれたようだ。
写真右「事前学習で沖縄戦のビデオを見ましたが、真っ暗なガマの怖さは体験しないとわからない世界でした」(Fさん)ほかにも平和資料館で戦争時の生活道具や遺品、不発弾などを見て、生徒たちは平和の尊さが身にしみたようだ。

環境学習では、琉球大学で沖縄の生物多様性(すべての生物のつながり)について学び、大渡海岸でイノー(サンゴ礁に囲まれた海)を観察。年々減少するサンゴの植え付けを手伝いました。
「美しい沖縄の海が埋め立て工事で汚染され、サンゴや熱帯魚が次々と消えていく現実が悲しかったです」 (Mさん)
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写真大渡海岸でイノーの観察。「サンゴ礁に囲まれた海はおだやかで、岩場はデコボコして歩きにくかったけれど、潮が引くと関西の海では見られない小魚や貝、海藻などが出てきて感動しました」(Fさん)

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写真右琉球大学・竹村教授による『環境講座』のようす。翌日に訪れる大渡海岸に生息する生物についての知識を深めた。
写真左1日目は大学生の案内で琉球大学を見学。夕食後は竹村教授による環境講座があり、研究室に保存されていたイリオモテヤマネコの標本の大きさに驚く生徒も。

ホームステイでは、民家の方と沖縄名物のタコライスを作ったり、拾ってきたサンゴで風鈴を作ったり。沖縄ならではのマリンスポーツも満喫したようです。
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写真各家庭3〜7人ずつ伊江島でホームステイ。「おじいとおばあが、本当の孫のようにかわいがってくれた。別れ際に言われた『何ごともあきらめずにコツコツ努力することが大切だ』という言葉が心に響きました」(Mさん)

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写真左最終日は『美ら海水族館』見学や『パイナップルパーク』でショッピング。「美ら海水族館でジンベエザメを鑑賞し、深くて広い水槽で悠々と泳いでいる姿に圧倒された。さすが沖縄はスケールが違います」(Mくん)
写真右自然の驚異と美しさが隣り合わせの沖縄。台風が近づき、海が濁っていましたが、シュノーケリングで初めて熱帯魚を見て感動した生徒たち。バナナボートも楽しんだ。

hibari09「生徒たちは実際に沖縄の自然や文化、基地問題などを目の当たりにすることで、聞くだけではわからないことを身をもって学び、多くのことを感じ取ったようです。誠心誠意、接してくれた人々の声に耳を傾けながら、真実を見抜く力を身につけてほしいです」   (板倉宏明先生)
写真民泊最終日はお世話になった家族にメッセージ入りのTシャツや寄せ書きを贈った。サプライズがバレないよう、前日に徹夜で作成。今でもメールで連絡を取り合っているそう。

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生徒にインタビュー!「沖縄研修旅行を通じて学んだこと・得たものは何ですか?」

研修旅行の感想を話してくれた生徒の皆さん
(左より)【後列】Sくん、Mくん   【前列】Mさん、Fさん、Kさんhibari12
事前学習の資料やパンフレットを作成したり、校内で先生や生徒に呼びかけ、平和祈念公園で奉納する千羽鶴を作ったりした研修旅行委員の生徒たち。
「ホームステイ先のご家族やガイドさん、琉球大学の先生、学生など出会う人々のやさしさに触れられた」(Kさん・Fさん)
「頭上を飛んでいるオスプレイの騒音に基地の存在を実感した」(Mさん)
「伊江島では水も電気も貴重で、資源の大切さがわかった」(Sくん)
「パンフレットの表紙は想像だけで書いたが、実際に見た沖縄の大自然はすばらしかった」(Mくん)

取材・文/大松有規子  撮影/中森健作

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