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【特集記事】中高大一貫教育の魅力 - 関西大学
13
8月
  • 【特集記事】中高大一貫教育の魅力 - 関西大学
  • No.59 . 一貫教育 . 大学付属校 . 進学通信 . 関西大学 . 関西大学中等部 . 関西大学北陽 . 関西大学第一 .

中高大一貫教育の魅力 関西大学59_kandai_heisetsu59_kandai_banner_interview59_kandai_banner_education59_kandai_banner_event

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 併設校出身の学生が、大学全体を牽引する日を夢見て
 楠見 晴重 学長 

_F308539_1 関西大学の原点は、明治19年に創立された『関西法律学校』です。創立者の一人、児島惟謙氏の言葉である「正義を権力から護れ」という建学の精神のもと、後に第11代学長が打ち立てた教育理念 “学の実化(じつげ)” を学是に掲げ、大学で学んだ成果を社会に活かせる人材の育成に努めています。
 建学の精神や学是はまさに関西大学のスピリットですが、若者は本学に対して、「活気がある」「いろいろなことに挑戦できる可能性がある」といったイメージを抱いているようです。ある調査において、関西地区で本学の志願度がトップであることも、今年4月に入学した女子学生の割合が過去最高の41.4%にのぼったことも、本学のそうしたイメージが大きく影響しているのではないかと思います。
 併設校から本学に入学した学生には、長く受け継がれてきた本学のスピリットを理解し、実践しようという心意気を持つ人が多いと感じます。ただそれ以上に着目すべきは、併設校出身の学生の多くが、本学が長期ビジョンで掲げる「社会を見つめ、変化に挑む。“ 考動”する関大人が世界を拓く」という方向性にも通じる “主体的に学ぶ姿勢”をすでに身につけているということです。
 “考動”するとは、自分で考え、それを実行に移すこと。大学では、多様な答えがある、あるいは答えがない問題に対して、自分で考えて答えを導き出すことが求められます。そのためには中高時代に、あらゆる情報をもとに自分の意見を構築し、発信する力を養うことが肝要ですが、今の日本の教育システムでは難しいといえるでしょう。しっかりとした目的意識を持った学生はもちろんいますが、いわゆる“指示待ち型”の学生も少なくありません。
 そうしたなかで併設校出身の学生が主体性を備えていることは、各校が展開する独自教育の賜物です。勉学と課外活動の両立を図り全人教育を行う『関西大学第一』、同じく文武両道を実践する『関西大学北陽』、卒業研究を始めとする新しい取り組みを実施する『関西大学中等部・高等部』。受験一辺倒ではなく、さまざまなことを経験でき、勉学以外のことにも打ち込めるゆとりのある環境こそが、併設校の魅力なのです。
 今後は、考動力を身につけた併設校出身の学生が大学全体を牽引するような理想の一貫教育の実現を目指し、本学と併設校の連携をさらに強化していきたいと考えています。
 並行して本学は、社会に求められる大学であり続けるために革新し続けなければなりません。そこで、次世代グローバルリーダー育成のためのプログラムを積極的に導入しています。2014年度には“共通教養科目”の中に、英語で授業を行い、実践的コミュニケーション力や国際的課題解決能力など次世代グローバルリーダーに必要とされる素養を培う『KUGF(Kansai University GlobalFrontier)科目』を開設。また、国際遠隔交流型授業『KU-COIL(Kansai University Collaborative Online International Learning)』も始動させました。“COIL”とはニューヨーク州立大学が展開する、ICTを用いて海外の教育機関と交流学習を行う教育手法です。世界各国の大学が参加していますが、本学はアジアの大学として初めてネットワークに加わり、関西大学版COIL『KU-COIL』を立ち上げました。特にアジアを中心にCOILを展開するリージョナル・ハブの役割を担います。
 また、昨年トリプルアイ構想(Inter cultural Immersion Initiatives)を提唱し、外国語運用能力にとどまらず、学生の異文化適応能力の養成に着手しました。構想では、初等部から大学院までの18年一貫によるグローバル人材の育成も謳われており、キャンパスのグローバル化が加速しています。


 18年一貫教育で、海外に雄飛する“関大人”の育成を目指す
 池内 啓三 理事長 

_F308664_11 関西大学の一番の特徴は、多様性にこそあると思います。学生数約3万人という規模で、実にいろいろな人物が集まっています。だからこそ面白いし、そこに留学生が加わることによって、よりダイバーシティに満ちた環境が実現しています。いろいろな人と出会い、いろいろな文化と出会い、成長することができる場所です。
 そんな関西大学に入学するまでに、ぜひ身につけておいてほしいと思う力の一つが、グローバリゼーションに対応するための土台となる語学力です。小学校からICTを活用した語学教育の導入が理想ですが、それは決して簡単なことではありません。それでも、教育の手法はどんどん変えていかなければなりません。躊躇していたら、世界から取り残されてしまうでしょう。
 現代社会はグローバル化、ボーダレス化が急速に進み、人々の価値観や生活様式もより一層多様化しています。そうした変化にスピーディに対応し、地球規模の難問に挑む人材の育成を実現すべく、独自の教育を展開できることが、私学の魅力です。本学の関西大学第一、関西大学北陽、関西大学中等部・高等部という各併設校が、それぞれの特色を発揮して互いに競い、高め合うと同時に、成功事例を共有したり、大学との連携ができるのも関西大学併設校の強みであります。
 併設校の中でも、特に2010年の中等部・高等部開設は、高槻ミューズキャンパスにおける初等部、中等部、高等部、大学の社会安全学部、社会安全研究科の同時開設という、日本でも類を見ないプロジェクトの一環だったこともあり、強く印象に残っています。同校では先進的な教育スタイルを導入していますが、なかでも特徴的なのが、思考力や探究能力を育むことを目的としたプログラムの集大成として高3で取り組む1万2000字の卒業研究です。
 2014年には、開設から5年間の教育成果の検証を行いましたが、私学の強みを最大限に生かした、面白い独自教育が実践できているという自負があります。
 今後、この小中高大院一貫教育を完成させ、さらに充実・発展させたいという思いがあります。そのうえで課題となるのが、高校・大学受験の代わりとなる、切磋琢磨しながら乗り越えるべきハードルをどのように設けるのかということです。そして何より大切なことは、関西大学が、併設校の生徒たちにとって「学びたい」と思える魅力的な大学であり続けることでしょう。国際化教育は積極的に進めているところですが、教学面だけではなく、たとえば併設校の優秀な学生を本学の特定のプログラムに迎えようとしたとき、あるいは、大学入学前に留学を経験したいという生徒が出てきたりしたときなどに、それをフォローできるような奨学金制度を整備するといったことが必要だと考えています。また、内部進学が決まる高3の12月以降の期間を留学に充てるなど、併設校ならではのカリキュラムを提案・実施できればとも思っています。
 一貫教育の完成には、長い時間を要します。関西大学初等部に1年生から通っている児童が、今年6年生になりました。その児童たちが大学院を卒業して初めて、初等部から大学院までの18年一貫教育が完成します。さらにその子たちが社会で活躍して初めて、その一貫教育の評価につながるのです。
 社会の要請に応える教学プログラムの展開、学生の学びを支えるシステムづくりに力を注ぎ、その両方を兼ね備えた関西大学ならではの一貫教育をもって、海外に雄飛するたくましい“関大人”を育成していきたいと考えています。


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