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【特集記事】関西大学併設3校 - 校長インタビュー
30
5月
  • 【特集記事】関西大学併設3校 - 校長インタビュー
  • No.59 . 一貫教育 . 大学付属校 . 進学通信 . 関西大学 . 関西大学中等部 . 関西大学北陽 . 関西大学第一 .

関西大学併設3校校長インタビュー

関西大学第一/橋本 定樹 校長

 関西大学の最初の併設校である本校は、平成25年に創立100周年を迎えました。大学と同じ敷地にあるため中高大のつながりが確立されており、大学の先生によるセミナーをはじめ、そのメリットを最大限に生かしたキャリア教育を展開しています。
そんな本校の一番の特色は、生徒や保護者の満足度の高さにあります。ホームページの『自己点検評価』からもおわかりいただけるかと思います。
 その理由は、「学校へ来るのが楽しい」と感じている生徒が多いことにあるのではないかと考えています。学校説明会で必ずお伝えしているのは、勉強だけではなく、プラスアルファの時間を大切にしてほしいということ。本校には7、8限目の授業がありませんが、その分、生徒は勉強以外の自分がやりたいことに力を注いでいます。その代表格は部活動で、2つのクラブを掛け持つ生徒もおり、加入率が100%を超える学年もあります。将棋会館に毎日通えるから本校を選んだという生徒もいました。活動は多岐にわたります。そういう意味で、実に多彩な生徒が集まっている学校と言えます。
橋本定樹校長 勉強と課外活動との両立は、決して楽ではありません。というのも、授業時間数が少ない代わりに、各教科からきっちりと宿題が出され、担任や教科担当だけではなく、クラブの顧問も宿題のチェックを行うからです。宿題をおろそかにしたために成績が振るわず補習に出ることになれば、補習が終わるまでは練習に参加することはできません。
 ただ本校は、そうした厳しさを乗り越え両立することによってこそ得られるものがあると考えています。その一つが、人間関係を築く力。たとえば部活動であれば、クラブとしてまとまっていくうえで、あるいはその目標を達成するうえで、一人ひとりが何らかの役割を果たすことになります。その過程で、礼儀やマナーはもちろん、目配り、気配りをしながら自分ができることを考えて行動する姿勢、最後までやり遂げる心の強さなど、勉強や社会に出たときに不可欠な力が身につくのです。このような6年間を過ごすことが、どのような集団にもスッと溶け込み、場を盛り上げながらリーダーシップを発揮する、いわゆる“一中生らしさ”や、企業の方から高い評価を得ている、本校出身の学生の高いコミュニケーション能力をつくる原動力となっています。
 大切なことは、両立する課外活動を、生徒自身が選択するということ。そしてこれは、学校選びについても言えることです。さまざまな学校に足を運んだうえで、最終的には、ぜひ子ども自身に選ばせてあげてください。

 


関西大学北陽/田中 敦夫 校長

田中敦夫校長 中等教育の目的の一つは、自立した人材の育成にあります。学力だけではなく感性も高め、視野を広げて、全体としてバランスの取れた人材を育てたい。そうした思いを持って2010年に開設した中学校には、大きく3つの特色があります。
 1つ目は、大学進学に必要な基礎的な学力をしっかりと身につけることを目的とし、豊富な授業時間数を確保していること。月・水・金は7時間授業、夏休みも7月中は授業を行い、各学年で学習合宿も行っています。2つ目は、協調性やリーダーシップを培うために、体育祭や各学年の宿泊行事、イングリッシュフェスティバルといった多くの行事を実施していること。そして3つ目は、大学併設校だからこそ実現した独自の中大連携プログラムを各学年で行っていることです。大学が身近に感じられるようになるだけではなく、進路意識が芽生えるきっかけともなっています。中学3年間は、学習を中心としながら、行事や大学と連携した幅広い学び、クラブ活動などを通じていろいろな経験を積み、成長してほしいと願っています。
 一方、高校では、目標を持って学校生活を送ってほしいという思いが強くあります。その表れとも言えるのが、他の併設校にはないコース制です。特に『特進コース』では、関西大学への進学をベースとしながら、難関国公立大学進学を目指すための『特進アドバンスクラス』も設置しています。“面倒見のよさ”は本校の特徴の一つでもありますが、今後も生徒一人ひとりの可能性や希望をしっかりきめ細かくサポートできる学校であり続けたいと思っています。
 このような教育を実践するうえで、教員はもちろん、保護者の方にも大切にしてほしいと考えているのが、最初から「無理だ」と決めつけるのではなく、「できるかもしれない」という気持ちで子どもたちに寄り添う姿勢です。自分と向き合い、自分で考えなければ、自立することもできません。たとえば勉強とクラブを両立することは決して簡単ではありませんが、すぐに干渉するのではなく、見守ってあげてほしいのです。その困難にチャレンジする、あるいは、困難を乗り越えて目標を達成し、次の目標に向かうといった気概を持った人間こそが、将来、社会のリーダーとして活躍できるのではないでしょうか。
 「何事にもチャレンジしたい」という子どもたちに、ぜひ本校を選んでほしいと思っています。

 


関西大学中等部・高等部/鵜飼 昌男 校長

 本校は、関西大学のさらなる発展を担う、21世紀に求められる新しい人材の育成を目指してスタートしました。その際、柱に据えたのが、英語教育への注力と、電子黒板やiPadといったICT環境の充実です。週7時間の英語授業と英語を活用できる行事により英語力を高めながら、中3にカナダで行う海外研修旅行などを通じて国際的な視野を育んでいます。また、授業や行事などで日常的にiPadを使うことにより、ツールとして自由に使いこなせるように導いています。
 加えて、考え方そのものを学ぶ科目『考える科』などにより、中等部・高等部がある関西大学高槻ミューズキャンパスのテーマでもある思考力の養成にも取り組んでいます。
鵜飼昌男校長 2014年度、初等部1期生が中等部へ進学しました。開校6年目となる今年は、初中高大一貫校としての教育の確立に向けた過渡期の年でもありますが、教育の見直しを行っていく中で、内部進学や大学併設校であることのメリットをあらためて認識することができました。高等部には難関国立大学進学を目指すクラスがありますが、そのクラスの約3分の2を中等部からの内部進学生が占めています。高等部で実施している海外短期留学や海外の学校との交流などに意欲的に取り組み、全体を引っ張っているのも内部進学生です。内部進学生が本校の発展のカギを握る存在であることを強く実感しています。
 また併設校の強みとしては、大学の先生による授業や学生の体験談といった独自の手法により、パンフレットには書いていない大学の面白さを伝えられる点が挙げられます。学問のマッチングを図るためにも、学部を選ぶ際には、自分のやりたい研究をしている教授がどの学部にいるのかまで調べるよう指導しています。
 高等部は2014年、文部科学省より『スーパーグローバルハイスクール(SGH)』の指定を受けました。高等部の特徴である探究能力の育成に重点を置いた『プロジェクト学習』は、グローバルな社会課題やビジネス課題をテーマとした卒業研究に取り組み、答のない課題に迫っていく力をつけていきます。内部進学生を大切に育て上げ、関西大学にふさわしい学力・人間性、関西大学への深い理解、その併設校出身であることに対する誇りと自信を併せ持つ、“関西大学らしい品格”を備えた人物を輩出できればと考えています。

 


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