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進学通信No.56 - 雲雀丘学園
05
3月
  • 進学通信No.56 - 雲雀丘学園
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中学生が前年度の環境活動を報告する『環境フォーラム』

初代理事長・鳥井信治郎氏が提唱した“孝道”を創立の精神として、社会に貢献する高い志を持った人材の育成を目指す同校において、人間教育の柱として取り組んでいるのが『環境教育』です。2008年に『環境教育宣言』をしたことを機に、学園全体で環境活動に取り組むだけでなく、毎年6月と7月を環境推進月間に制定し、環境活動の強化月間と位置づけています。その総括とも言えるのが、中学生が前年度の環境活動を報告する『環境フォーラム』。

hibari56-3今年6月21日に開催された『第7回・環境フォーラム』では、テレビ・ラジオなどの環境番組に数多く出演されている農学博士のジョン・ギャスライト氏をゲストに迎えた基調講演のほか、7組の中学生による環境活動についてのプレゼンテーションが実施されました。
(写真)ツリークライミング(ロープと道具を使った安全な木登り)を通じて環境教育の取り組みを行っている、大学教授のジョン・ギャスライト氏による講演。“地球は大きな貯金箱”というタイトルで、「未来のために、自然資源を使い切るのではなく、貯めていく生き方をしよう」と、中学生にもわかりやすく話す。

hibari56-6中2・Yくんは“我が家のゴミを減らそう!”をテーマに、中1時の夏休み研究課題で、地元と近隣地域のゴミ処理方法を調べたことをベースに、家庭ゴミを減らす方法を提言しました。この発表は昨年開催された『夏休みエコ作品コンテスト』で、阪神地区最優秀賞を受賞しています。
中3・Nくんは『環境と神様』と題して、宗教の発生は自然環境とつながりがあるのでは、という論旨を展開。日本のように自然豊かな国は、あらゆる自然現象をさまざまな神の存在へと結びつけたから多神教となった、という意見を英語を交えて発表。ゲストのギャスライト氏も、「ぜひインターネットを通じて世界に発信してほしいですね!」 と讃えた興味深い内容でした。
(写真)中2女子3名による、京都大学との研究をもとにした『家庭ゴミの調査』の発表。ペットボトルのゴミを減らす方法として、マイボトルにドリンクを注いでくれる自販機を提案した。「先輩の発表はすごかったです。段ボールで作った自動販売機を使っての、寸劇風の演出が面白いと思いました」(中1・Iさん)

hibari56-5また同校では、昨年より大学や企業と連携した『SPP(科学連携指導計画)』という総合学習を実施。このSPPで近畿大学とともに行ったマグロの養殖の調査結果は、中3女子チームにより、こちらも英語を交えて発表しました。なお、英語での発表は、今年度からの取り組み。回を重ねるごとに、『環境フォーラム』の内容はレベルアップしているようです。
(写真)先輩の発表に感心しながら感想を記す中1生。今後、彼らが初めて挑戦する環境活動は、地産地消を意識した弁当を手作りする『エコ弁当』。同校では身近なテーマから生徒を環境活動に取り組ませていく。

hibari56-7 『RPG大使クエスト』を披露したのは、有志で環境活動をPRする『環境大使』のメンバーです。地元の人々と協力して取り組む里山保全活動『きずきの森保全活動』での取り組みをゲーム風に紹介。外来種であるハリエンジュの解説や伐採の大変さを、敵キャラとの戦闘シーンに例えた楽しい演出に仕立てて会場をわかせました。また、ビデオレターも紹介され、きずきの森の地域の人々からの感謝のメッセージが、会場にいる皆の心を打ちました。客席の生徒たちは、仲間の発表に大いに刺激を受けたようです。
「僕もSPPの授業でしょうゆ工場を見学し、酵母菌の研究をしました。でもフォーラムで発表した同級生たちの完成度はすごい!」(中3・Hくん)
「雲雀丘でゴミ問題への意識が高まりました。将来はジョンさんのように、国際的に環境問題に取り組んでみたいです」 (中2・Tくん)
(写真)里山の生態系を脅かす外来種・ハリエンジュの生命力の強さや、「縄跳びできるほど長い」とハリエンジュの根の駆除の困難さを伝えた。

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(写真左)環境大使による『RPG大使クエスト』の発表。ゲーム仕立ての演出で、環境大使の活動を紹介。
(写真右)きずきの森での保全活動の報告を行う中2・女子チームは、ハリエンジュ駆除のようすを写真で紹介。

このように環境教育に力を入れている背景には、同校の初代理事長がサントリーの創業者であることも理由に挙げられます。“水とともに生きる”をモットーに、環境保全活動に努める同社の協力のもと、中2の林間学習では、サントリー天然水奥大山ブナの森工場を見学し、水を育む森の大切さを学び、植樹を行っています。今回の環境フォーラムにも、サントリーCSR推進部のマグダレナ氏が参加し、環境大使ユニフォームを提供しました。さっそく身に着けて笑顔を見せる、中2環境大使・Uくんの言葉が印象に残りました。
「僕は小学生の頃から地球温暖化のニュースに関心を持っていたので、環境大使に立候補しました。校内でのゴミ廃棄率の減少など、まだまだ実現途中の取り組みもあります。でもみんなの意識を高め、少しでも結果を出したい。雲雀丘全校生が家族や友だちに広げていけば、きっと地球環境に対して何か成果を上げられると思うんです」
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(写真左)左から同校の環境教育を推進する井関雅彦先生、サントリーCSR推進部マグダレナ氏、『RPG大使クエスト』を発表した中2環境大使・Uくん、Kくん、Hくん。サントリーを代表してマグダレナ氏から贈呈された、環境大使ユニフォームで記念撮影。
(写真右)今回の『環境フォーラム』の感想を聞かせてくれた、中2・Tくん、中1・Iさん、中3・Hくん(左より)。

(取材・文/蔵 麻子  撮影/テラサカトモコ)

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