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進学通信No.56 - 帝塚山学院
28
2月
  • 進学通信No.56 - 帝塚山学院
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いよいよ第2ステージへ進化!
すべての個性を認めて育てる独自の
〝ヴェルジェ式〟教育

「本校の英語学習は実践型。自分の得意分野を英語で伝えられるような、多面的英語教育を展開しています」
と語るのは、瀧山恵校長。2年後に100周年を迎える同校ですが、創立当初の大正初期から英語教育に力を入れていたことでも知られています。
IMG_1604<写真> 瀧山恵校長がチームティーチングを推進し、教師が連携して生徒を育てる指導体制を築いた。「生徒たちが自主的・意欲的な姿勢を見せることが多くなった」と、その成果を実感。
そんな同校ならではの英語教育の特徴は“発信できる英語”。教科としての英語だけでなく、「英語を使って○○する」という発想で、他の教科と連動しながら学んでいくのです。たとえば、英語+理科+美術という概念で、英語でエコを訴えるポスターを制作する、エッセイ(論文)を英語で書く、体育のストレッチを英語で行う…など、その内容は多種多様。そのため教員研修にも力を入れ、担当教科を超えた授業研究チームを設置するなど、体制作りからも先進的な取り組みであることがうかがえます。

IMG_1567<写真> 英語教育に注力する同校らしく、小・中学生英語暗誦大会『TG CUP』を主催中。この日は、モデルスピーチとしてヴェルジェコースの生徒が『フィンランドの夏の思い出』を流暢な英語で披露。


その最たる例が『創究講座』です。異なる教科の教員たちが3人でチームを組んで指導し、教科の枠に捉われない“社会に貢献できる創造力”を身につけさせます。
e2bb5e8ac994f7692bf30ff47290e577cbb6d331big<写真> 文化祭の模擬店を通じて企業経営のワークショップなどを行う『現代ビジネス入門』。商品企画やプロデュースも生徒自ら手掛け、“会社”としていかに売上を伸ばすかに知恵をしぼる。
まず、中学では基礎力の養成に重点を置き、辞書や原稿用紙の使い方に始まり、プレゼンやディベートなど14の具体的な社会スキルを習得します。

高校に入ると、そのスキルを発展させた内容となっており、時事問題や女性学、心理学や栄養学、医療や環境学など、専門的な学問に触れることができるようになっています。特にユニークなところでは、『現代ビジネス入門』が挙げられるでしょう。生徒たちが疑似企業を興し、文化祭の模擬店を経営するのです。実際の経営者の指導のもと、企画書から売上目標・達成計画までプランニングしていきます。必要な基礎スキルはこれまでの『創究講座』を通じて身についているため、会議なども本格的なもの。お菓子を販売するにしても、品質を追求する製造担当に、経理担当がコスト面の問題を指摘するなどの姿も見られるそうです。

b88a11c9b74dac94040ccecf5a63d466a98c22d8big<写真> 『創究講座』では、中3と高3時に、これまでの集大成としてチームでプレゼンを行う。質疑応答も非常に論理的かつハイレベルで、先生たちも「大人顔負け!」「すごい成長」と驚くという。


 また、同校の先進性を示す、もう一つの大きな特徴は、『ヴェルジェプロジェクト(以下VP)』の存在です。
 同校では、原則として全員が関西学院大学へ進学する『関学コース』と、多様な個性を伸ばす『ヴェルジェコース』に分かれています。
IMG_1769<写真> 『ヴェルジェプロジェクト』の個別指導『パーソナルサポート』のようす。13名の生徒に対し、3名の教員が指導に当たる手厚さだ。能力はあるのに、集団に埋没しがちな性格の生徒も、この環境を生かして力を伸ばしている。
『VP』は、このヴェルジェコース生のうち、特に学業を得意とする生徒をさらに伸ばすためのパーソナルサポートで、入試結果と入学後の学力テストから最大20名を選抜。放課後や土曜日を使った特別カリキュラムの中で、国公立大や難関私大を目指すものです。美術・音楽系など、多様な個性を伸ばす学びが魅力のヴェルジェコースですが、『VP』もあくまでその個性を伸ばす取り組みの一つ。絵や音楽が上手なことも、運動が好きなことも、勉強が得意なことも、どれもが各自の持つ魅力的な個性だと考えているからです。『VP 』への参加資格を満たしても、参加するかしないかは、生徒本人の意志が尊重されます。
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<写真左> あくまで“個”を大切に。“ヴェルジェ”は仏語で“果樹園”を意味するが、「生徒はそれぞれ色も形も違う果実(=個性)。誰にでも輝ける場所が必ずあり、型にはめず自分らしさを伸ばしてあげたい」という素敵な意味が込められている。
<写真右> 『パーソナルサポート』は個別指導のため、生徒たちが開いているテキストもページもそれぞれ違う。個々の記録シートを使って、講師と密に進捗管理も行っている。
 最近では『VP』受講生以外の生徒へも、よい波及効果が見られるそう。たとえば勉強に取り組む姿勢や、「私もVPに入りたい!」と勉強を頑張る生徒が多数出てくるなどの成果が出始めています。
「VPは第2ステージへの過渡期に入り、2015年度よりスタートするプログラム『ヴェルジェエトワール』へとつなげていきます。本校の良さである“誰にでも居場所がある”環境を持続させながら、全体的な底上げを図りたいですね」(瀧山校長)
 それぞれの生徒が自分らしく輝ける学校であることは、これからも変わらない同校のアイデンティティです。

(取材・文/松見敬彦 撮影/合田慎二)


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