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進学通信No.56-プール学院
12
2月
  • 進学通信No.56-プール学院
  • No.56 . プール学院 . 思春期 . 進学通信 .

No.56_poolegakuin

他者への愛と目標意識を育みながら知性と人間性を高め社会に貢献できる女性に

今年は創立135周年
変わることのない教育のミッション(使命)

今年、創立135周年を迎える同校。その始まりは、川口居留地に住んでいた宣教師が数名の少女たちを集めて開いた学校でした。教育を受けられるのは限られた人だけであった当時において、同校は女子教育の場として貴重な存在だったのです。
「人は男性も女性も平等であるという考えが、学校設立の根底にありました。当時の生徒は、裁縫のほかに、讃美歌という西洋音楽や英語などを通じて未知の世界を体験していたことでしょう。高い知性と経験を身につけると同時に、他者を愛し、奉仕できる女性を育てていく。その教育のミッション(使命)は今も変わりません」
と話すのは、学院全体の教育使命遂行の舵取りを行う杉山修一理事長です。
DSC_9299「学校としてただ大学合格実績を上げるだけでは、何の意味もありません。さまざまな教育は何のためにあるのか。ただ良い学歴を得るというだけでなく、身につけた知識や経験を何のために役立てるか、誰のために生かしていくか、それに基づいてどう生きるかという、学びの根底にある問いかけを大事にしていかなければなりません。本当の意味での知性、教養を身につけてこそ、知識や学力は生かされていくのです」
こうした考え方に基づいて、2012 年度からの新コース制導入や英語教育の強化など、積極的な学力向上を図る一方で、心の教育を大切にし、力を入れているのです。
<写真>学院の教育使命を熱く語る杉山修一理事長。


 

礼拝やボランティア活動を通して、人と共に生きる喜びを知る

クリスマス礼拝1 同校の1日は、15分間の朝の礼拝から始まります。
「全員が1カ所に集まり、チャプレンなどのお話を聞きます。たとえば、『困難の中で頑張って生きている人がいますよ』と。その時は聞き流していても、心のどこかに引っかかっていくのですね。卒業生が、『先生がこんなことを話してくれた』と覚えていてくれることがあります。ちょっとした一言が心に残って、人生の中でよみがえってくることがあるのですね」
(杉山理事長)
礼拝では、讃美歌も歌います。それぞれの歌声が響き合って美しいハーモニーとなる音楽を通して、それぞれの個性を生かし、協力し合うことで、一つのことを成し遂げる喜びを実感していきます。豊かな情操と人間性を高める芸術教育の質の高さも、同校の教育の特徴としてよく知られているところです。
<写真>キリスト教精神に基づく人格教育に取り組む同校にとってクリスマス礼拝は重要な意味を持つ取り組み。創立135周年の今年はフェスティバルホールで行う。

募金活動 また、ボランティア活動もさかんです。幼稚園や高齢者施設での夏休みの活動を始め、東日本大震災では、発生直後から現在も、『プール相馬(福島県相馬市)つながるプロジェクト』と銘打って、支援策を続けています。他にもタイ東北部の経済的に就学困難な児童を支援する団体と交流する『タイ・ボランティア・スタディーツアー』も行っています。
「国際教育というのは、ただ外国語が話せるというのではなく、海外の人たちと文化の違いを理解し合いながら共に生きる、平和を構築できる力を育てることだと考えています。学んだ知識を、他者と共に生きる中でどのように用いていくか。本校の“心を育む教育”の根底には、常に自分以外の他者が視野に入っているのです」
(杉山理事長)。
<写真>東日本大震災被災者を支援する『プール相馬つながるプロジェクト』は、生徒たちが自発的に取り組んだもの。毎年3月11日には、近くの桃谷商店街において、マスコットキャラクターの『ももたん』と一緒に募金活動を行っている。

 


緑豊かな環境の中で人や自然への愛を学ぶ

DSC_9418 5年前の130周年記念事業では、校舎のリニューアルが行われました。校舎の周囲には約200本の樹木が植えられ、井戸水や雨水を利用した『ビオトープ』、屋上には室温上昇を抑える『屋上庭園』『風力発電』『太陽光発電』などのさまざまな施設・システムが導入されました。今では、ビオトープに蛍が飛び交い、カルガモもやってきます。地球環境を守り、命を大切にすることを自然に意識できる教育環境なのです。
<写真>かつて使われていた生徒手帳や校章。学院の長い歴史を物語っている。
「自分の命と同じように他者の命を大事にできる人になってもらいたいのです。他者のために自分は何ができるのか、何をしたいのかを自らに問いかけていってほしい。その上で、希望や夢を大事にしながら、人を愛し、支えるような人間になってほしいと考えています。そのために、我々は、生徒一人ひとりの心に寄り添い、それぞれに与えられている賜物を最大限に高めていく。そうした考えが、創立から今に至るまで、ずっと続いています」 (杉山理事長)
それぞれの特性を生かしながら目的意識を失わず、さまざまな分野で活躍する多くの女性が、同校から巣立っています。その力強い歩みは、これからも後輩へと引き継がれていくことでしょう。

合唱コンクール<写真>中1~高2で行われる合唱コンクールはクラス対抗で行われ、学年ごとに優勝クラスが決まる。心を一つにして練習に励み、優勝を目指す。

 

(取材・文/木谷友子 撮影/水野真澄 )


 

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