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進学通信No.56-松蔭
10
1月
  • 進学通信No.56-松蔭
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中高一貫制の中で、中3・高1に『英語特別クラス』を設置
ネイティブ教員が副担任を務め、英検2級を目標に英語力を伸ばす

神戸を代表する女子校の一つであり、古き良き伝統を受け継いできた同校。“伝統的=保守的”と誤解されがちですが、実は先進的な教育活動を時代に応じて行っています。2012年の創立120周年を機に、これからの時代で求められる国際感覚を持つ人物を育むためのグローバル教育の強化もその一つ。今回は、日本人英語教員が担任、ネイティブ教員が副担任を務める『英語特別クラス』を取材し、同校のグローバル教育の特色を探りました。

chikyugiティームティーチングや放課後の英会話を実施 

『英語特別クラス』は、実用的な英語力の養成に重点を置いた選抜クラスです。同校では、創立120周年を迎えた2012年より、中高6年間を3つのスパンに分け、習熟度別授業で基礎学力を養う『ジュニア(中1・中2)』『ミドル(中3・高1)』、希望進路別の3コースで学ぶ『シニア(高2・高3)』としてカリキュラムを刷新しました。『英語特別クラス』は『ミドル( 中3・高1)』での選抜クラスとして設置されているもので、副担任にネイティブ教員を配し、朝礼から放課後まで英語により多く触れる環境を整えています。
IMG_0650 ←  『英語特別クラス』では、副担任のネイティブ教員は英語だけでなく、体育の授業などにも参加。
『英語特別クラス』ならではの取り組みの一つが、『ティームティーチング』です。英語の授業では、担任の日本人教員と副担任のネイティブ教員がタッグを組んで授業を実施。発音練習はもちろん、ネイティブが読み上げる英文ニュースのリスニング問題に答えるなど、バラエティ豊かな内容を展開しています。この授業ではリスニング力が問われるものが多いのですが、そこは日本人教員が絶妙のタイミングでフォローしています。生徒からは「単語がわかれば、ネイティブ教員の話は何となく理解できます。ティームティーチングは、ワクワクする授業で毎週楽しみ!」との声が寄せられています。また同クラスでは副担任による、朝礼時のトークタイムと、生徒4人ずつとの放課後英会話の時間が設けられています。
「生徒が英語でのおしゃべりに夢中になっていくのがうれしいですね。アメリカでは、“Show&Tell”という自分が自慢したいことをプレゼンテーションする時間があります。いずれはこのクラスでも実践したいと考えています」(副担任・デイビッド先生)

IMG_0620英作文では、より実践的な英語表現を知りたいと、ネイティブの先生を呼び止める生徒が続出。 →


英検2級対策として土曜日に課外講座を設置chikyugi

IMG_0567『英語特別クラス』のもう一つの特色が、英検2級合格を必達目標としていることです。その対策として生徒には、土曜日に実施されている課外の『英検対策講座』の受講が合格するまで義務づけられています。
← 土曜日の『英検対策講座』は、『英語特別クラス』以外の生徒も受講が可能。中1を対象とする英会話クラスなども開講されている。

「高校で学ぶ仮定法・過去完了・強調構文などを『英検対策講座』の中で、中3の段階から先取りして学ぶことで、英語力は着実に磨かれます。実際、実力テストでこの先取り学習が活かされたという例もあります」(担任・永井先生)
こうした英語づけの環境の中で、同クラスの生徒を見ると実にはつらつとして前向き。留学制度も充実しており、今年は2名が留学先での単位が認定される1年留学を利用します。また、夏休みの短期語学留学を活用する生徒も多いそうです。
「昨年の短期語学留学をきっかけに、今年の夏も留学します。英語をもっと話せるようになりたい!というのが現在の勉強のモチベーション。大学では長期海外留学をしたいと思っています」(高1生)す。


chikyugi次年度より高校での推薦入試もスタート

このように生徒が意欲を発揮する背景には、同校ならではの教育ポリシーがありました。
「オープンハートの精神で、家族のように心を開いて生徒を育む。それが松蔭の教育です。あらゆる生徒の可能性を広げたいからこそ、本校では入学時でのコース分けをしていません。中3進級時に、英語の成績上位者から1クラス『英語特別クラス』を編成しますが、あくまで対象は希望者のみ。クラブ活動や学外での活動に専念したいという生徒の意志を尊重しています」(入試広報担当・小林先生)
自分の意志で選んだ道だからこそ生徒は意欲的になれます。自主性を重視することで、『英語特別クラス』の生徒は英語以外の科目でも成績を伸ばしています。さらに、同クラスにあこがれる生徒が増えるという好循環も生まれているのです。。
「本校では中学3年間、私たちネイティブ教員による英会話の授業を実施。そこで最近他のクラスでも『英語特別クラス』にあこがれる声を聞くようになりました。生徒には『もし中3で入れなくても、高1から英語特別クラス転入もできるよ、頑張れ!』と伝えて意欲を引き出しています」(副担任・デイビッド先生)
実際に『英語特別クラス』には、クラブ活動と両立させて自分のやりたいことを充実させ、「努力して高1から所属しています」という生徒も在籍しています。
また、教育改革を進めていく中で、2015年度入試からは、中学入試を国・算・理の3科・2科判定に変更。高校入試では推薦入試を導入し、専願として約10名の募集を予定しています。高校からの入学でも『英語特別クラス』に入ることは可能。伝統を受け継ぎながら進化を続ける、これからの松蔭に注目です。。
IMG_0837 ← 週1回、担任・副担任が執筆する『クラス通信』。担任の永井先生は教員歴30年以上。こうしたベテラン教員の主導で伝統の“松蔭らしさ”を維持して教育改革は進められている。

(取材・文/蔵 麻子  撮影/合田慎二)


 

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