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進学通信No.56-追手門学院
06
1月
  • 進学通信No.56-追手門学院
  • No.56 . 私学タイムズ . 追手門学院 . 進学通信 .

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国際感覚と実践力を持ち
グローバル社会に貢献する人物の育成を目指す

“ 独立自彊・社会有為(どくりつじきょうしゃかいゆうい)” を教育理念に、社会に貢献する人財を育む同校。国際化や情報化が進む現代社会を見すえて、2013 年度から“学習力の強化”“アウトプット教育の推進”“国際教育の充実”を3つの柱とする人間形成教育を取り入れています。その中で、特に難関国公立大学への現役合格を目指す『SS クラス』においては、新しい取り組みを行っています。

 『SSクラス』における学習力強化の取り組みとして『学力向上メソッド』を導入。東大(T)・阪大(O)・京大(K)・神大(K)を想定し、ハイレベルな内容を学ぶ放課後学習『TOKKERS Jr.』や、自主学習室で現役の京大生による学習サポートを行っています。

1◀『国際特別講座』の事後学習では、iPadのプレゼンテーションソフトを使い、講演で学んだことや感じたことをレポートにまとめ、学内のネットワークを通じて先生に提出。後日、このレポートをもとに一人ひとりが1分間ほどのプレゼンテーションを行った。

 自分の知識や考えを的確に伝える表現力やコミュニケーション力、実践力などの力を育む“アウトプット教育”では、毎週火曜日に『アウトプット講座』を実施。この講座では、中1で幅広い知識を学んで社会的視野を広げ、中2は調べ学習をし、学んだことを表現する力を育みます。中3ではその集大成として、『卒業研究』に取り組みます。また情報端末のiPad を活用して、文章や動画での表現力の養成や情報教育に役立てています。

 “ 国際教育” としては、独自の『国際教育プログラム』の授業を毎週行っています。中1はJICA(国際協力機構)の教材を利用して世界で起こっている問題などを学習。中2では英語でのエッセイコンテストを予定。英語をツールとして使用し、中3では国際理解教育を行う『ユネスコスクール』(申請中)としての活動に取り組みます。また普段の英語の授業のほか、『イングリッシュキャンプ』(中1)、『韓国英語村研修』(中2)、『ニュージーランド修学旅行』(中3)といった語学研修を通じて、英語運用能力と国際感覚を養っているのです
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▶『国際特別講座』の2週間後、中2の生徒たちは『韓国英語村研修』へ出発。現地では、英語の授業やアクティビティ、他国の生徒との交流などを体験。期間中は、日々感じたことや学んだことをiPadでインターネット上に発表するが、ここで事前学習としての『国際特別講座』の経験が生きるという。

 2014 年度からは『国際特別講座』を新たに導入しました。国際教育の一環として位置づけられていますが、“アウトプット教育”の要素も含んでおり、中学の『SS クラス』を対象に、海外支援団体のJICA の現地派遣員の講演を聴くという内容です。
「今回の『国際特別講座』では、実際に海外で活動した人の体験談を通じて他国の実情に触れ、生徒自身の価値観を広げることを目的としています」(英語科・田橋知直先生)

中1・中2とも、講演内容に応じたワークシートを用意。生徒たちは話を聴きながら対象国のプロフィールや地理などを記入し、貴重な体験談を確かな知識へと結びつけていく。▼2
この日の講座のようすを取材させていただきました。中1はアフリカ・モザンビーク、中2はカンボジアの文化・生活、子どもたちを取りまく環境についてのお話を聴講。生徒たちは、事前に対象国について調べていましたが、路上で生活する子どもや戦争がその国に及ぼしている影響など、日本にいるだけでは知りえない現場の実状を知り、皆驚きの表情を浮かべていました。

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【写真左】JICAの方による中1に向けた講演のようす。講師の兼光氏は、モザンビークの民族衣装で登場。現地で幼児教育を中心とする活動を行った経験から、路上で暮らすストリートチルドレンや学校に通学できない子どもたちの現状について話された。生徒たちも真剣な表情で聴き入っていた。
【写真右】中2はカンボジアの生活がテーマ。生徒たちも刺激を受けたようで、質疑応答では「今、カンボジアにどのような印象を持っていますか」など、積極的に質問していた。来年は英語も取り入れた内容にチャレンジする予定。

3講演後、中1は班に分かれてグループディスカッション。なぜ子どもたちが路上生活を強いられているのか、その理由などを話し合い、代表者が自分たちの意見を発表。中2では、生徒からの質疑応答の時間が設けられました。その後、事後学習としてiPad を使って、レポートの提出と発表を行います。この経験は、今後の『韓国英語村研修』や『卒業研究』で生かされるとともに、文章作成力やプレゼンテーション力の向上にもつながります。
「JICA の方の体験談からは、インターネットの情報が必ずしも正しいとは限らないことに始まり、世界のあらゆる地域で起きている問題を理解することができます。今回の講座を通じて、正しい情報を見抜く情報リテラシーや、物事の本質を追究する探求的思考を磨いてほしいと思います」(田橋先生)
【写真】講演後、中1は班ごとに分かれて、モザンビークの子どもたちを取りまく社会問題についてディスカッション。今回の『国際特別講座』を企画した田橋先生がヒントを与えながら、生徒たちの自由な意見を引き出していく。

『国際特別講座』は来年以降も実施され、また12月にもJICA の協力による国際教育プログラムを実施する予定。同校が取り組む新しい教育は、着実に生徒たちの可能性を伸ばしているようです。
「特に、中1で1年間学んできた中2の生徒を見ていると、自分の意見をしっかり述べることや、言いたいことを英語で表現する力が高いと感じています。こうした力は、将来的に大学受験はもちろん、社会でも必要になると思います。今後のさらなる成長が楽しみです」  (中高一貫教頭・西浦誠先生)
4▶中1のディスカッションでは、班のリーダーがメンバーたちの考えを取りまとめ、班の意見を発表。同校ではさまざまなプログラムでこうしたアウトプットの機会を取り入れており、生徒の表現力やコミュニケーション能力、リーダーシップを育んでいる。

(取材・文/櫻井徹也 撮影/吉村竜也)


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