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No.56-【特集】 My Growth Story ~なぜ薬剤師をめざしたか~武庫川女子
06
12月
  • No.56-【特集】 My Growth Story ~なぜ薬剤師をめざしたか~武庫川女子
  • No.56 . 武庫川女子 . 特集 . 進学通信 .

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武庫川女子大学附属→武庫川女子大学 薬学部→病院薬剤師

 

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  • 武庫川女子大学附属への志望動機
    • 中高大一貫教育であること。また、英語教育に力を入れていて、留学プログラムも充実しているところに魅力を感じました。
  • 中高時代の所属クラブ
    • 中高6年間を通じて英語部
  • 中高時代の夢や目標
    • 高1のとき、薬剤師をめざすことを決意。
  • 合格した大学
    • 武庫川女子大学 薬学部
  • 現在の仕事内容
    • 『医療法人社団 神鋼会 神鋼病院』の薬剤師として、調剤や病棟での服薬指導などのほか、栄養サポートチーム(NST)の一員としてチーム医療にも携わっています。

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中1 英語部に入部
中2 学級委員長を経験し、リーダーシップの取り方に悩む
中3 夏休みの海外研修を機に、英語の勉強により励むように
高1 薬剤師をめざそうと決意。念願の短期交換留学も
高2 文化部発表会において英語部で『ウエスト・サイド・ストーリー』を上演
高3 英語部部長、また文化部発表会運営委員として多忙な日々を送る

 


 

高1のときの先生の助言が薬剤師をめざすきっかけに

IMG_2714 武庫川女子大学・薬学部を経て、現在、病院薬剤師として活躍する石垣さん。進路を決めるきっかけとなったのは、高1のときに担任の先生からもらったアドバイスでした。
「小学生の頃から英語が好きで、同時に、人の役に立ちたいという思いから医療にも興味がありました。それはずっと変わらなくて、理系・文系のどちらを選ぶか、とても迷っていたんです。そこで信頼していた先生に相談したところ、『英語に関わることを仕事としたいのか、趣味としたいのかを考えてみたら』と言ってくださいました。このアドバイスを機に、将来を含め、幅広い視野で物事を考えられるようになったように思います。いわば、一つのターニングポイントですね。医療には趣味として関わることは不可能であること、武庫川女子大学には薬学部があり、医療の道に進むための環境が整っていることなどから、薬剤師をめざそうと考えるようになりました」


school_mukogawajyoshi もともと「受験に追われることなく学校生活を送りたい」という思いが強かった石垣さんは、進路を決定した当初から、武庫川女子大学への内部進学以外は考えていなかったそうです。中高大一貫教育のメリットを最大限に生かし、授業や部活動、学校行事、海外留学といった全てに全力投球する充実した学校生活を送ることができたからこそ、多くのものを得られたと話します。
「その一つが、さまざまな科目の基礎知識です。たとえば理科なら、選択科目とはせずに生物、化学、物理の全てを偏りなく勉強していました。いずれも薬学部では必要な知識となりますので、余裕を持って取り組むことができたのがよかったなと感じています」
また、中高の6年間を通じて道徳の授業を受けることができたことも、大きなプラスとなりました。
「道徳のノートと、道徳の先生が贈ってくれた『今週の言葉集』は、私の心の支えです。特に大切にしてきたのは、中1のときのノートに書き留めた『向き・不向きより、前向き』という言葉。薬剤師はキャリアに関係なく同じ業務をするということもあり、特に1、2年目は、先輩との力の差を感じる場面が多々あります。そんなとき、〝できない〟ことにばかり目がいって、『この現場には向いていないのではないか』と考えてしまう自分がいました。でもそうではなく、〝今どうすべきか〟を考えなければいけない。中高時代もそうやっていろんな壁を乗り越えてきたんだ。そう思い出させてくれたのも、この言葉でした」
イキイキと朗らかな表情でそう語る石垣さんの笑顔の秘密も、やはり中高時代、心に刻んだ言葉にあるようです。
「高3のときの担任だった網本先生が学級目標として掲げた『笑顔と、心に少しのゆとりを』という言葉も、常に心に留めています」


 

中高時代の最大の収穫は人と向き合う力を培えたこと

WSS 石垣さんの言う〝さまざまな壁を乗り越えた中高時代〟とはいったいどのようなものだったのでしょうか。当時をこう振り返ります。
「最も思い出深いのはクラブ活動です。英語が好きなので、中1から高3まで英語部に所属していました。文化祭にあたる文化部発表会では英語劇を披露するのですが、台本や衣装なども全て、自分たちで一から創り上げます。特に高2の『ウエスト・サイド・ストーリー』では大きな達成感が得られましたが、どちらかと言えばその過程のほうが印象に残っています。というのも、多感な時期ですし、いろいろなタイプの生徒が集まっていたこともあって、ぶつかり合いが絶えなかったんです(笑)」
そのときに生きたのが、中2以降の学級委員長としての経験でした。特に初めて学級委員長を務めた中2の頃は、リーダーシップの取り方に悩み、模索していた時期でもあったそうです。さらに、中3のときに参加した3週間のハワイ海外研修や、高1でのアメリカ短期交換留学で体験した異文化での生活は、〝空気を読む〟ことができる日本人のよさを改めて感じるとともに、〝言葉で思いを伝えること〟や〝違いを受け入れ認め合うこと〟の重要性を実感する機会となりました。それらをふまえながら、英語部顧問の「後から陰で言うのではなく、意見はすべてミーティングの場で直接に発言し、きちんと向き合う」という方針のもと、調整役として奔走したそうです。
<写真>高2の文化部発表会で上演した『ウエスト・サイド・ストーリー』。ぶつかり合う中で生まれた英語部の仲間との固い絆は生涯の宝物に。

「苦労しましたが、結果として、コミュニケーションを図るうえで欠かせない〝人と向き合う〟姿勢を培えたように思います。今でも『同じクラブでなかったら仲良くなってはいなかったよね』と話すほどにタイプの違う人ばかりでしたが、それでもきちんと向き合って言うべきことを言えばわかり合えるし、一つになれるということを身をもって学びました」
その後高3では、英語部の部長に加え、文化部発表会運営委員の副委員長も務めたという石垣さん。「文化部発表会を、文化部の生徒だけではなく全員が参加できるものにしたい」との思いから、全校生徒の夢や希望を書いたメッセージボードの企画・製作に携わり、より広い視野でリーダーシップを発揮しました。

??????????????????????????????? 中高大一貫教育ならではの充実した学校生活のなかで確立されたコミュニケーション能力は、社会人となった現在も生きています。チーム医療の中で気がついたことがあれば、ドクターを始めとするスタッフにすぐ伝えるというスタンスもその一つと言えます。患者の体調が回復しない原因が、ある薬の副作用ではないかと伝えたところ、ドクターも同じ考えであることがわかり、検査の結果、その予測が的中していたこともありました。
「ドクターから、『いつも真正面からぶつかってくるね。昔からそうなの?』と言われたとき、中高時代に培ったものが生きているのかもしれないと感じました。そうした姿勢を貫ける恵まれた環境のもと、自分の知識や経験値を増やしていくことで、患者さんの症状の改善に役立つことができればと考えています。また、服薬指導などで患者さんと接する際に心がけているのは、先入観を排除し、その人自身を見つめること。患者さんから『ありがとう』と言ってもらえた瞬間には、通じ合えたような気がして、とてもうれしかったですね」
中高6年間で培った人間力こそが、石垣さんが薬剤師として成長を遂げ、大きなやりがいを得るうえでの礎となっているのです。


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画鋲redメリハリのある生活を送り、学校の授業を大切にすること。授業でわからなかった部分について、自力で理解できなかった場合には先生に質問。

画鋲red中学入学時から短期交換留学を希望していたこともあり、自然と頑張れたのが英語の勉強。ネイティブの先生とは、授業の前後や英語部の活動時にも積極的に話すことを心がけた。

画鋲red何事も前向きに取り組むこと。やるかやらないか迷ったときにはやる!

 


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IMG_2805新しい薬に関する情報収集や勉強など
常に自己研鑽に励みながら、
現場での経験を積み重ねることによって、
患者さんの心に寄り添い、
適切な指導ができる薬剤師をめざしたいと思っています

 


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石垣さんは、人を動かす力を持った生徒でした。

高3時担任  網本 勝喜 先生

IMG_2888「何よりも調整能力に長けていた石垣さんには、クラスの委員長を安心して任せることができました。対局的なタイプの生徒からも一目置かれるような存在だったと思います。彼女の周には自然と人が集まってきていましたし、皆を動かす力も持っていましたね。生き生きと仕事をし、会うごとに頼もしくなる石垣さんを見て、中高時代にさまざまな経験をし、つまずいても立ち上がれるタフさを身につけることの大切さを、あらためて実感しているところです。生徒たちには、石垣さんも含む卒業生のエピソードを交えながら、そのことを伝えるようにしています」

(取材・文/大松有規子  撮影/合田慎二)

 

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