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進学通信No.55‐城南学園
19
11月
  • 進学通信No.55‐城南学園
  • No.55 . キャリア教育 . 城南学園 . 進学通信 .

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学力を伸ばすうえで必要不可欠な3要素を、中学3年間で身につける

img425 近年、難関国公立大学への現役合格者を輩出するなど、学習指導・進路指導における評価が高まっている同校では、今年度から、将来社会で活躍する女性を育成するための学力・人間力養成プログラム『10× 10プラン』をスタートさせました。導入の目的は、中学校教頭・北川真先生が見出した“高校で伸びる生徒の共通点”の徹底にあります。
「共通点は3つあります。基礎学力がしっかりしていること、生活リズムが安定していること、興味範囲が広いことです。この3点を満たしていると、高校入学時の学力がそれほど高くはなくても難関大学を目指すことが可能になります。これらの要素を本当の意味で身につけることができるのは、大学受験を控えた高校段階ではなく、中学段階だと考えていました。そういう意味では、高校受験がない6カ年一貫教育だからこそ実現できたプログラムと言えます」
同プランには、“基礎学力”“丁寧指導”“興味拡張”を要素とした10プランからなる『学力養成プログラム』と、“生活習慣”“情操教育”“キャリア教育”にカテゴライズされた10プランによって構成される『人間力養成プログラム』があります。『10× 10プラン』は、これまで実施してきた学力・人間力向上を目的とする取り組みを整理し、新プランを加えた珠玉の20プラン。名称には、これらによって生み出される相乗効果は計り知れないという同校の強い思いが込められています。
『学力養成プログラム』では、進学実績の伸びに裏打ちされた、基礎学力の定着を図る従来のプランが受け継がれます。授業→単元ごとの復習→定期考査前の復習という独自の学習サイクル『反復学習』を中心にすえながら、クラスを2分割し、専用の演習室を使って行う『習熟度別授業』や『個別指導』、昨年度に導入した指名制による自学自習の場『放課後学習会』などを実施。少人数制ならではの万全の体制で、きめ細かな指導とていねいなフォローに注力します。
写真:主要3教科で実施される『習熟度別授業』。

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 『夢授業』を出発点とする体系的なキャリア教育で
意欲や目的意識を育成

55jonan-4 一方、『人間力養成プログラム』では新たなプランが導入されました。なかでも特徴的なのが中1の『夢授業』。“キャリア教育”のうち、学力を高める過程で最も重要な、意欲の維持・向上を目的とするプラン『進路学習』の一つです。『夢授業』では、雑誌の切り抜きなどを自由に貼って自分の夢を表現する『夢マップ』を作り、皆の前で発表を行うもので、昨年度から準備を進めてきました。今年度から4月入学直後のスプリングキャンプで実施しています。
『夢授業』では、まずは「仲間の夢を応援する」「話をしている人に注目する」という2つの約束を交わし、恥ずかしがらずに夢を発表できる空気づくりからスタート。次に自己認知を促し、自己肯定感を育む『自分の可能性に目を向けようワーク』に取り組み、5年後、10年後の自分を思い描きやすい状態をつくります。なりたい自分、留学したい国、住みたい家など具体的な夢を思い描いたら、大きな紙に、夢の内容に合う写真を貼ったり、コメントを書いたりして仕上げていきます。『夢授業』での指導を担う“夢先生”こと中学校主任・永井敏元先生は、導入の意図についてこう語ります。
「脳科学の観点から、明確な目標設定とその実現のためには、具体的なイメージを持つことが大切だとされています。ポイントは、すでに夢がかなったという設定で行うこと。コメントは『留学しました』というふうに過去形で書き込みますし、最後は『夢をかなえた20歳のみんなが集う同窓会』という設定で“なりきり発表”をします。さらにこの『夢マップ』を常に目に触れる場所に貼っておくことで、潜在的に、夢の実現にはどうすればよいかを考えるようにな るのです。生徒には強いインパクトを与えたようで、キャンプの感想は『夢授業』のことばかり(笑)。楽しみながら取り組むことができ、大成功でした」
このように、中1で将来に対する意識を高めたうえで、中2ではグループごとに一つの職種を調べる『職業調べ』を、中3では『企業見学』や地元商店街での『職業体験』を実施。段階的に視野と可能性を広げ、学習意欲や目的意識へとつなげます。
写真:未来の自分をイメージして作成する『夢マップ』。


『振り返り力向上手帳』の導入により
生活リズムの定着を図る

55jonan-3写真:生徒と担任の間でやりとりされる『振り返り力向上手帳』。
さらに『人間力養成プログラム』のプランの一つとして『振り返り力向上手帳』を導入しました。生活や家庭学習などを簡単に記録できるよう工夫されており、真っ白の表紙は、自由に彩ることが可能です。続けやすい“お気に入りの手帳”とすることで、学力を伸ばす要素の一つ、生活リズムの定着を図ります。
また、週2コマある総合的な学習の時間を利用した従来からの取り組みを引き継ぎ、“情操教育”カテゴリーのプランとして『ピアノ個人レッスン』を盛り込みました。18もの完全防音ピアノブースを完備した同校ならではのカリキュラムです。クラスを2分割し、ピアノレッスンと英会話を交互に行うため、1人が1ブースを独占できます。
「中3は卒業前に、約400 名収容の学園ホールで、『総合学習発表会』と称してピアノ演奏と英語劇を披露します。入学して初めてピアノに触ったという生徒が驚くほど上達したようすには、深い感銘を受けました。情操教育の一環ですが、視野を広げることにもつながるはずです」
今まで以上に“伸びる生徒”の育成を強化させた同校の、さらなる飛躍に期待が集まります。

(取材・文/小川砂綾  撮影/中川誠一)


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